今日は、ストックホルムを訪れた目的の一つである、「絵を描く王子/芸術の王子」と呼ばれるネルケ公爵エウヒェン王子(Prince Eugen, Duke of Närke)の邸宅跡「ヴァルデマーシュウッデ(Waldemarsudde)」を訪れた。

ヴァルデマーシュウッデは、展示されている作品も、邸宅跡も、周辺の環境も、すべてが実に美しい夢のようなところだった。一度は観たかった作品群にようやく出逢えただけでなく、親切なスタッフから一時間近くも色々なことを教えてもらい、実に贅沢な時間を過ごした。

この美術館は、エウヒェン王子の元邸宅と、後に新設されたギャラリー棟に分かれている。元邸宅は3階建てで、1階には当時のインテリアや家具が展示され、2階では、ギャラリー棟の特別展示「In Bloom – Art & Botany」に合わせたのか、王子や当時王子と交流のあった画家たちが描いた花と植物の作品が展示されていた。



3階へと続く階段を昇ると、回廊にいよいよ私が見たかった王子の風景画作品が現れた。3階にある一番広い部屋は、王子のアトリエだったそうだ。大きな窓から優しい光が降り注ぐこの部屋には、王子が描いた比較的大きな風景画と、何点かの他の画家たちの作品がずらりと並んでいた。













スタッフの方が「床に絵具の跡が残っているんですよ」とその箇所を教えてくれた。窓から降り注ぐ明るい陽射しと、ずっと観てみたかった作品に囲まれて、まるで王子の気配まで感じられるような気がした。


ここには、エウヒェン王子の作品に並んで、彼が魅せられ集めた同世代の画家たちの作品も数多く展示されている。王子のアトリエだった部屋の隣にあるこの空間も、優しい光に溢れ、窓からの眺めも素晴らしい。カール・ノードシュトレム(Karl Nordström)、ペル・エクストレム(Per Ekström)、ニルス・クリューゲル(Nils Kreuger)などなど、観てみたかった画家たちの作品に出逢うことができた。







