さくら、会いに来てくれてありがとう

夢でまたさくらに会えた。玄関からバスルームへと向かう途中、廊下から見たダイニングルームの様子に微妙な違いを感じ、振り返ってよく見てみたら、さくらがじっとこちらを見ていた。さくらはいつもそうしていたように、ダイニングテーブルの下に敷いてあるマットの上で伏せをしていた。 わたしは驚いて、思わず「さくら!」と大きな声を出してしゃがんだ。すると、さくらはこちらに向かって歩いてきて、頭をわたしの膝頭や太ももに擦り付けてきた。わたしはとても嬉しくて、さくらの頭や身体をたくさん撫でた。さくらの毛はいつも通り柔らかく心地よかった。さくらも嬉しそうだった。 目が覚めた後、少し泣いた。さくら、また夢の中で会いに来てね。…

流れ星とヘイノ・カスキの楽譜

一昨日見た夢の中で覚えているのは、明るく輝く大きな流星が長い尾を引きながらゆっくりと流れていく様子を眺めた場面。わたしは屋外で誰かと話をしていたように思うが、あまりに大きな流星が目の前に現れたので、すっかり見入ってしまっていた。 今朝方見た夢の中で覚えているのは、書類やファイルの中から楽譜を見つけた場面だ。前後の内容は忘れてしまったが、淡いモスグリーンの表紙がついた古いヘイノ・カスキのピアノ曲の楽譜が出てきて、「ああ、わたしはこの楽譜を捨てずにまだ持っていたんだ」と思っていた。よく使われた痕跡が残る楽譜だった。…

夢の中でさくらと

夢の中でさくらに会った。 見たことのない家屋の玄関先に座っていたら、さくらがこちらに向かってトコトコ歩いてきて、わたしの左にピタリとくっついて横たわった。わたしはいつもそうしていたように、彼女の背中をゆっくり何度も撫でた。近くには祖母の気配もあった気がする。 突然、さくらは立ち上がって歩き出し、道の向こう側に置いてあったボウルの水を飲み始めた。そして、水を飲み終わると、彼女はまたこちらに向かって歩いてきたが、わたしの前を通り過ぎて家の中へ入っていった。わたしも彼女のあとを追って家の中に入った。 彼女は床に敷かれたピンク色のマットの上にゴロンと横たわった。わたしはまたいつもそうしていたように、彼女のお腹を何度も撫でた。彼女は気持ちよさそうに前脚を持ち上げ、さらに撫でるよう要求してきた。わたしは「さくらはここでも(祖母や母に)大切にされ、安心して過ごしているようだ、よかった」と思っていた。 このタイミングで、こんな風に夢の中でさくらに会えた(姿は見えなかったが祖母や母にも)のは、まるで「あなたは実によくやったよ」と言われているみたいだ。…

白昼夢の中のモン・サン=ミシェル

今日は海の向こうにモン・サン=ミシェルがはっきりと見えていた。 まだ東京に住んでいた頃、仕事帰りの地下鉄で見た白昼夢のようなビジョンを今でもよく覚えている。それは美しい海だった。私は足首まで海水に浸かり、遠くの対岸に建つ特徴的な建物のシルエットを眺めていた。そして、そこには懐かしい人がわたしを待っていると感じていた。わたしは白いリネンかコットンのシンプルなワンピースを着ているようだった。水の感触は心地よく、不思議と懐かしい光景だった。 後で調べてみると、ビジョンの中で眺めていた遠くに浮かぶ建物は、モン・サン=ミシェルによく似ていた。 あれは、いつかの過去かもしれないし、あるいは未来を垣間見ていたのかもしれない。…

海のそばのアトリエとその主である老画家は

夢の中で海に向かっていた。やがてターコイズブルーの海原が現れ、その中に伸びる大きな長い桟橋を進むと、巨大な船が停泊しているのが見えた。そのうち、海のすぐ側にあるらしい小屋のような場所にたどり着いた。そこははじめは古い木造の小屋だったが、気づけば老画家の家かあるいはアトリエになっていた。小さいながらもよく整えられた、あたたかみのある居心地のいい空間だった。 そこにはたくさんの絵画作品が保管されていた。さらにはいくつもの宝飾品がきれいに陳列され、保管されていた。わたしは自分が身につけていた宝石を外し、テーブルの上のジュエリーケースの空いたスペースに並べた。どうやらわたしはそこに宿泊するのかもしれなかった。 その後場面は変わり、わたしは友人に日記を書くことを勧めていた。「日記を書くことは自分の感覚や感情、考えを認識し、整理するいい方法だ。つまり自分を知るための訓練になる。自分が何をしたいのかを知るにはまず自分を知る必要がある。」というようなことを彼女に向かって話していた。 夢の中で訪れた空間には主である老画家の姿はなかった。思い返すと、わたし自身がその老画家だった気もする。あれは海王星…

海のそばにある施設

昨日もまた夢の中で電車に乗って移動していた。新幹線や特急列車のような高速走行する電車で、座席は個別にわかれていた。窓の外には海が見えていて眺めがよかった。わたしは海のそばにあるリトリート施設のようなところへ向かっているようだった。 宿泊先は自分で予約したのではなく、招待されたかあるいは誰かから贈られたらしい。窓の向こうに広がる海を眺めているうちにどうやら眠ってしまったようだ。目覚めると思ったよりも時間が過ぎていて、「チェックインが遅くなるけれど大丈夫かな、連絡する方がいいだろうか」と思っていた。 そして、今朝方も夢の中でまた海のそばにあるらしい施設に滞在していた。同じフロアの別室には勤務先のメンバーも何人か滞在しているようで、廊下で仕事や作業の進捗状況を伝えあったりしていた。実際にはまだ顔を合わせたことのない人もいて、和やかな雰囲気だった。 わたしは一旦そこを離れて別の場所へ出向き、またそこへ戻ってくることになっていた。窓の外には海が見えていて、その部屋がかなり高い位置にあるようだった。空も海もうっすらと霞んでいた。 そういえば、この夢の中にいた人たちはみなわたしと誕生日が近い…

紫の炎に囲まれた男の顔

昨夜の夢は、部屋の左角の天井あたりに顔が浮び上がるというものだった。誰の顔かははっきりしないが、紫色を帯びた揺らぐ炎に包まれた大きな男の顔がホログラフィーのように宙に浮かんでこちらを見ていた。彼は何かを語っていたような気もするが覚えていない。 わたしはアメシストクォーツを手に握っていて、それを頭上に掲げて動かすと顔も動くようだった。誰かがそばにいた気がするがやはり思い出せない。 「左上に顔や人物がホログラフィーのように現れて何かを語る」場面はこれまで夢の中で何度も見ている。ある夢では、宇宙空間にあるらしいホテルの室内で、やはりわたしから見て左上に浮かび上がるように現れた人物とやり取りを交わし、現状報告を受けたり進捗状況を伝えたりしていた。窓の外にはたくさんの星や銀河が見えていて、わたしはベッドの上に両足を投げ出して座り、シーツの上に山盛りになったスパゲティを食べながら話をしていた。目が覚めた直後にも、この夢の場面を絵に描いてみた時にも、アンドロメダのイメージがはっきり浮かんだので、あれはアンドロメダとの通信だと思っている。…

古代の巨大建築物と支配者側に属すのを辞める夢

夢の中で、古代の権力争いのようなものに巻き込まれていた。どうやらわたしは最終的に権力を有する側の比較的高いポジションに就いたようだった。外にも中にも複数の護衛が並ぶ巨大な建築物の中へ入り、松明の火で照らされた薄暗い通路を歩いて奥へと向かったが、途中で嫌になり「これは違う」と感じて踵を返した。 出口へ向かっていくと、護衛たちが賄賂を要求してきたので、手持ちの金を渡した。外には大きな川が流れていて、わたしは川に係る橋の上から支配者のものと思われる巨大な建築物を眺め、自分にはいざとなればあの建築物を一瞬で破壊する力があることを思い出した。 わたしにはいわゆる超能力のような力があるようだった。念じるだけで、その巨大な建築物が爆破されたかのように崩れ落ちるビジョンがはっきりと見えた。しかし、わたしはその時点でそれを実行するつもりはなかったので、別次元の可能性のままにしておくことにした。 わたしは川沿いに北へ向かって歩いた。川の水は澄んで美しかった。巨大な建築物がある権力の中心地とは異なり、あたりには長閑な雰囲気が漂っていた。わたしはしばし立ち止まり、川の流れを眺め、色づいた周囲の木々や木の…