久米島、畳石

昨夜もまたGoogleマップで沖縄の離島を見ていた。久高島と、もうひとつ、その名に惹かれて気になっているのが久米島だ。そして、久米島の畳石の写真を見て驚いた。以前に夢の中で訪れた、六角形の大きな石が敷き詰められた海岸にそっくりだった。 神と神の対面、白蛇の姿をした龍神、石に刻まれた半人半魚夢の中で、わたしは東アジアのどこかにある国の聖地を訪れていた。そこは巨大な岩の中にある空間で、奥には小さいながらも豪華な祭壇が設けられていた。そして、色鮮やかな衣装を身に着けたシャーマンがいて、特別に許可された祭儀を担う人々が集まっていた。 わたしは、その地の神に願い事をしに来た人々を案内する通訳的な役割を担っているようだった。橋本聖子氏がメンバーの中にいた気がする。事前に交渉は成立していたが、相手側は直前になって、何かが足りないので神を呼び出すことはできないと言い始めた。その裏には政治的な駆け引きがあるようだった。 わたしは「話が違うではないか」と怒り、それならば、わたし個人のために神を呼び出すようにと要求した。そうして儀式がはじまった。 相手側の神は半人半魚の姿をしていた。わたしはわたしで、自分…

古い日本の城郭のような建物、布団の中の死体の夢

太く丈夫な植物で作られた大きなジャングルジム(のような入口)を登ると、古い日本の城郭のような建物に辿りついた。わたしは、ガラス造形作家の知人とともに上階へ向かった。最上階にある床張りの部屋で、知人は素っ裸になってくつろいでいたが、わたしはあまり居心地がよくなかったので、その建物から出ることにした。 わたしは急勾配な木の階段を下り、一階の回り廊下を歩いた。建物の中は薄暗く、どこかしら不気味な雰囲気が漂っていた。廊下に面した各部屋には一組ずつ布団が敷かれ、いくつかの布団の中には死体が横たわっていた。どうやらそこは霊安室あるいは墓場のようだった。わたしは急ぎ足で廊下を抜けて建物の外へ出た。…

"She is a lucid girl."

空にくっきりと大きな二重の虹が出ていた。そこは、わたしの母と彼女のパートナーが長く暮らしていた家の近所のようだったが、実際の街並みとは異なる知らない場所だった。たくさんの電線が邪魔をして虹の全貌が見えなかったので、わたしは空が開けた場所を探して走った。 まったく知らない少し年配の男女がわたしと一緒に歩いていて、彼らもわたしの後を追ってきた。やがて、畑が広がる少し開けた場所にたどり着き、わたしは虹を眺めた。そばにはビニールハウスがあり、畑にはさまざまな作物が実っていた。 そこにまた、前の夢に現れたアーティストだという大柄な赤毛の白人女性が登場した。彼女は、わたしに同行していた年配の男女に向かって「She is a lucid girl」と言った。'She'とはわたしのことだった。年配の男女は、自分たちは彼女(わたしのこと)の親ではないと言っていた。 わたしは「自分はもうgirlという年齢ではないのだけれどな」と思っていた気がする。もしかすると、年配の男女がそう言っていたのかもしれない。そのあたりで既に夢からは半分覚めかけていた。…

大柄な赤毛の白人女性から飲み物をもらう夢

わたしは知らない場所のB&Bのような宿に、今はもう交流のない昔の友人と共にいた。わたしたちはそこに宿泊しているようだった。わたしはベッドから起き上がり、部屋を出て、隣接しているレストランあるいはバーのようなところへ向かった。 はじめはテーブルで何かを飲んでいた気がする。向かい側には母方の祖母が座っていたが、姿は見えなかった。どう展開したかは忘れたが、飲み物を注文するカウンターでわたしの右隣に立っていた女性が、わたしたちの飲み物もオーダーした。背の高い大柄な白人女性で、カールしたボリュームのある長い赤毛が印象に残っている。彼女はアーティストだった。 バースタッフはわたしたちに、大きなグラス一杯分のオレンジジュースと、ショットグラスのようなものに注がれたウォッカ、そして冷えたグラスに氷とともに注がれたアペロールを差し出した。それらはわたしたちの好みではなかったが、わたしはアペロールを、祖母はオレンジジュースにウォッカを少し垂らしたものを飲むことにした。アーティストだという赤毛の女性とは、その後何か話をした気がするが、内容は忘れてしまった。 場面が変わり、翌日になっていた。父方の叔父(…

トラムに乗って移動する夢

もう一つ別の夢。 わたしはフランス在住の友人と二人で旅をしている最中で、トラムに乗り込んだ。トラムにしては車輌の中は妙に広く、白い内装に木の椅子やテーブルが並び、窓という窓に薄手の白いカーテンがかかっていた。わたしは長椅子のある広々とした座席を見つけ、ここならスーツケースも置けるよと友人を促して座った。 そこからどのように展開したかは覚えていないが、わたしは別の知人と共にトラムの中にいた。トラムはやけにゆっくりと進んでいて、わたしたちが向かう最終停留所まではまだ時間がかかるようだった。そこはプラハという設定だったが、地図に書かれた停留所はいずれも漢字名だった気がする。 知人は翌日日本へ向けて出発するようで、わたしは彼に「明日空港へ向かう時にもこのトラムの同じラインで行けるよ」と説明した。すると彼は「明日は友人たちとムハの前で待ち合わせている」と言う。わたしが「ムハ?」と問うと、彼は曖昧な説明を重ねた。わたしはそれが国立美術館のことだとわかった。彼は「あれ、国立美術館なんだ!」と驚いていた。 夢の中では、19~20世紀頃に建てられたような石造りの大きな建築物と、アルフォンス・ムハ…

夢で父方の祖父母に会う

夢で父方の祖父母に会った。わたしたちは、祖母が生前に営んでいた喫茶店にいた。現実にはその喫茶店は祖母の死後に土地ごと売却したので、今はもう跡形もない。40年近く前に自死した祖父がわたしの夢に現れたのは、確かこれが3回目だ。前回は20年ほど前、叔父が突然死したすぐ後のことだった。 夢の中の祖父はテーブルで何かを食べていた。彼は肌ツヤがよく、ニコニコしていて元気そうだった。わたしは夢の中で彼がとうの昔に死んだことをわかっていたので、彼がそこにいることに驚き、「あれ、久しぶり、元気そうだね」というような感じで声をかけていた。彼は何も話さなかったように思う。 別のテーブルにスーツを着た若い背の高い男性客がいて、わたしは彼の席へコーヒーを運んだ。何があったかは覚えていないが、わたしは彼に対して怒っており、席には座らずに立っている彼の顔にコーヒーをぶち撒け、激しく非難していた。わたし自身もコーヒーの飛沫を被った。彼は何も言わずに微笑んでいた。 その後、彼は出ていったのかどうか覚えていないが、わたしはテーブルや座席や床にこぼれたコーヒーを拭き取った。座席には点々と小さなシミが残った。背後の席に…

赤ちゃんと塗り絵本

夢の話。 がらんとした広い床張りの部屋で、わたしはカウンターに向かって作業をしていた。わたしの後ろでは、従妹が笑いながら紐のついた金属製の何かを振り回していて、それがわたしの脚に当たった。従妹は実際とは違って、5~6歳の少女だった。 わたしは彼女の手から紐がついた金属製のモノを奪い取り、彼女を押し倒した。そして、彼女の右腕を踏みつけ、「それをやれば相手を痛めつけたり壊したりするとわかっていながら行為に移したというその挙動をわたしはゆるさない」と淡々と語った。ドアの向こうから伯父(従妹の父親)が髭を剃りながらやってきた。彼はわたしたちの様子を見ていたが、何も言わなかった。 部屋の中央辺りに敷かれたマットの上で布にくるまれて寝ていた赤ちゃんが、目を覚まして動きはじめた。わたしは赤ちゃんのそばへ行き、彼あるいは彼女の身体を支えて柔らかいマットの上へ戻してやった。赤ちゃんは機嫌良さそうに笑っていた。彼あるいは彼女は、わたしの母が産んだわけではないが、“母の”赤ちゃんだった。 わたしは最初にいたカウンターとは反対側に置かれた座卓の周囲に散らばっていたものを整頓しはじめた。その中に2冊の塗…

たくさんのライオンがいた夢とパイミオのサナトリウム

今朝方見た夢。 広々とした乾いた平原で、人々に混じって何頭ものライオンがうろうろしている。中には恐怖感からか走り出してしまい、結果的にライオンに追われて襲われている人もいる。背を向けて逃げるとライオンは追いかけてくるので、わたしとVは、彼らとは目を合わさず、速度は変えずに静かに方向転換をしながら早足で歩いた。 やがてわたしたちは大きな建物の外廊下を歩いていた。壁も柱もミントグリーン色の、フィンランドにありそうな機能主義建築を思わせる建物だった。ライオンたちは建物内にも入りこんでくるので、わたしはVを誘導しながら、廊下の壁を登り、隙間を飛び越え、螺旋階段を垂直に飛び降りた。わたしたちの動きはとてもスムースだった。 気づくとわたしたちは車に乗って移動していた。車といっても、タイヤで走行しているような振動はなく、地面から少し浮き上がって空中を高速で進んでいるようだった。わたしたちは何処かへ向かっていたはずだが、ここから先は記憶が途切れている。 夢の中で歩いていた建物を思い出していたら、色や形状は異なるが、パイミオのサナトリウムが頭に浮かんだ。わたしは建築にはあまり興味はなく、アル…