怪奇現象が起きる建物から出て、知らない街を歩く夢

今朝方見た夢の話。 わたしは、知らない街にある大きな建築物の中にいた。その建物はかなり古い上に、複雑な歴史を経てきており、夜になるとたくさんの幽霊が現れるということだった。夕暮れが近づいてきたので、わたしは、オカルト現象に遭遇しないうちにそこを離れようと、出口へ向かった。 廊下を歩く間に、建物の気配が変化していくのがわかった。床や天井や壁には、そこかしこに赤黒い染みがじわじわと浮かび上がってきた。恐怖はまったくなかったが、それでも「早くここから出た方がいい」と感じ、わたしはもう一人の女性(友人だったかもしれない)とともに急いだ。 速やかに建物から出た後、わたしたちは大通り沿いの商店街を歩いた。そこは、日本の地方都市のようでもあり、また台湾のようでもあり、それでいて東欧の街のようでもあった。わたしたちは小さなアンティークショップに立ち寄り、所狭しと積み重なる品物を手に取りながら「次にあの建物へ行く時にはこれを持参するといいのでは」などと話していた。 それから、わたしたちは別々の場所へ向かうようだった。彼女の行き先を尋ね(すると、視点が空から見下ろす俯瞰図に変わった)、経路を教えて…

イスラエルで母と落ち合う夢

イスラエルで母と待ち合わせる夢を見た。わたしたちは、居心地のいいカフェのような空間に並んで座り、チェコからイスラエルへ出向いたわたしと、日本から来た母、どちらの飛行距離が長かっただろうと話していた。わたしは、きっとチェコからの方が近いと言った。わたしたちの隣には、修道服を身に着けた女性が静かに座っていた。…

山奥にある巨大な宗教施設、大音量のクラシック音楽、ファサードに刻まれた古代文字

ソファーで寝落ちしている間に見た夢の話。 自宅という設定の知らない場所の裏に深い山があり、これまで通ったことのないルートで歩いてみることにした。山を奥へと進んでいくうちに、いつの間にかわたしは巨大な邸宅の屋根の上を歩いていた。コンクリート階段の隣にはリゾートホテルにあるような豪華な造りのプールが見える。Ⅼ字型の階段を降りると、そこは邸宅の入口だった。その佇まいは、まるで山奥に隠された巨大要塞のようだ。建物のファサードには古代文字か文様が刻まれていて、入口付近ではクラシック音楽が大音量で流れていた。どうやら誰かが2階で音楽を流しているらしい。 2階のバルコニー部分に女性らしき人影が見えたので、見つからないよう素早く立ち去った。元来たルートへは戻らずに、邸宅の入口から真っ直ぐに延びる舗装された道を歩く。すると、道を挟むようにして広がる邸宅の屋根の上や庭を多くの人々が歩いているのが見えた。そこは、ある種の人々には観光地として知られているようだ。 歩いているうちに住宅地へ出た。なぜかそこは、わたしが生まれ育った日本の町(実際の町並みとは異なっていたが、町名がそうだった)で、「あれ?ここ…

画家のアトリエで風景画を描く夢と、馴染みのあるおかきを食べる夢

今朝見た夢の中で、わたしは画家のアトリエで絵を描くことになった。アトリエまでは別の男性が案内してくれた。画家が簡単な指導をしてくれるという。大きなキャンバスには既に下絵が描かれていて、画家はまず空の部分から色を塗り始めた。紺、青、白など複数の絵の具をざっざっとキャンバスに乗せた後、筆でグラデーションを作っていく。わたしも彼と同じように筆を使って空に色を重ねていった。そうしているうちにすぐ要領がつかめたので、次は自分一人で空の下に広がる風景の部分に取り掛かることにした。 パレットに複数の絵の具を絞り出し、手元にあった小さなグラスに水(または油か)を入れて、一本の筆を口にくわえながら、もう一本の筆で素早く色を重ねていった。キャンバスに描かれていたのは、広大な大地に無数の岩が尖塔のように切り立つ風景だった。画家は既に他の作業に取り組んでいて、その絵の仕上げはすべてわたしに委ねられていた。絵に関しては何も指示はなかったけれど、わたしはどんな色を乗せて、どのように描いていけばいいのか直観的にわかっていた。途中、わたしをアトリエへ案内した男性が「ここはもっとこうしたほうがいいのでは」と言ってきた…

窓の外のホームレス男性、山吹色の服を着た友人、二人の男性との同志的関係

今朝方見た夢の話。わたしは現在暮らしている場所に似たアパートの1階または2階に住んでいた。窓から外を見ると、道路の上に跪き、広げたごみの中から食べ物を探しているホームレス男性の姿が目に入った。大きな体つきをした金髪の若い男性で、彼はフードのついたクリーム色のトレーナーと帽子を身につけていた。わたしは、ちょうどパートナーが焼いたばかりのjablečný závin(アプフェルシュトゥルードゥル)があるからそれを彼にあげようと思った。 別の夢では、わたしは友人と二人でトレーラーハウスに滞在していた。わたしたちはどこかへ出かけるために身支度をしていて、彼女は「この組み合わせはどう?」とわたしに尋ねてきた。それは山吹色のワンピースに同色のブーツ、グレーのタイツ、黄色のバッグというコーディネートで、全身びっくりするほど鮮やかだったが、わたしは「いいね」と答た。かなり目立つだろうけれど、実際にその色は彼女によく似合っていたし、彼女自身も嬉しそうだったので、本当にいいなと感じていた。 また別の夢の中では、わたしはある男性のパートナーということになっているけれど、実はそれとは別に本当のパートナー…

アンタレスは夢の中では高級ホテル

昨夜は「アンタレスに行くよ」と言ってから眠りについた。眠る前にはいつも様々なビジョンを見る。たまにそれがあまりに鮮烈で一旦目が覚めてしまうことすらある。昨夜はいくつかのビジョンを追っているうちにすーっと眠りに落ちた。 いくつも夢を見て、何度か中途覚醒もしたが、朝になって覚えていたのは二つのシーンだけだった。一つは、どこかの高級ホテルのレストランで、4名用のテーブルが空いているか尋ねているシーン。結局テーブルは空いていなかったのであきらめ、わたしは自分が宿泊している部屋に戻った。 アンタレスを意識するとよく高級ホテル(豪華な造りのホテルのロビーやラウンジ、設えのいい広々とした客室など)の夢を見るので、多分アンタレスはそういうところなのだろうと思っている。 もう一つの夢には、長らく連絡も取っていないチェコの知人が出てきた。夢の中で彼はトランペット奏者として小編成の室内楽団に参加していて、これからコンサートが始まるという。場所はなぜかわたしの昔の実家の部屋で、時間は夜の12時半頃だった。わたしはびっくりして「え、こんな夜中に演奏したら音が周辺に響き渡ってしまうよ」と言ったが、彼は…

ふたたび白いムース状の菓子を食べる夢

夢の中でまた白くて甘い菓子を食べていた。今朝の夢に出てきたのはたっぷりと空気を含んだムース状の菓子で、形は小さなドーム型、上にはイチゴやベリー類が載せられていた。わたしの隣には知らない男性(夢の中では親しい知人だった)がいて、「美味しいね」などと会話をしながら互いのお菓子を食べ比べをしていた。途中で若い女性が近づいてきて「わたしも食べてみたい」と言ったので、スプーンで一口分けてあげた。 隣にいた男性は夢の中では母の親しい知人という設定で、わたしは彼に「あなたの車を運転したことがある」と話していた。彼の車は大きな高級車で、わたしがそう話したところ、彼は「そうか、じゃあよく知っているんだね」と少し驚きながらもにこやかに喜んでいるようだった。 昨日はリルケが住んでいたというあたりを訪ねたこともあり、「これから書こうとしている小説の導入部を引き出してほしい」と誰ともなしに頼んでから眠りに落ちた。そうしたら、また白くて甘いおいしい菓子を食べる夢を見た。どうやらこの菓子がヒントのようだ。…

真っ白な直方体の菓子を食べる夢と足の手術跡を見せる夢、大理石の階段を降りていくビジョン

2019年11月16日 真っ白な直方体の菓子を食べる夢を見た。ティッシュボックスより一回り大きいぐらいの、中にたくさん空気を含んだムースのような菓子だった。あまりに美味しくてスプーンを持つ手が止まらず、カロリーをちょっと気にしながら二つ目もぺろりと食べてしまった。夢の中でわたしは誕生日を迎えたことになっていた。 自分の身体に小さな手術跡があるという夢も見た。確か足の指か甲あたりにその傷跡はあり、誰かからそれについて尋ねられたので「ここだよ」と見せていた。手術といっても怪我や病気を治療するためではなく、何か別の理由で受けたもののようだった。 以前近所に住んでいた知人夫婦が出てくる夢も見た。小さな敷地に建てられた妙に縦に長い不思議な形をした建物を見ながら、彼らが以前そこに住んでいたというような話をしていた。建物の中は工事用の鉄パイプがびっしりと張りめぐらされていて、とても生活ができる空間には見えなかった。 朝に一度目を覚ましたが、大理石でできた階段を降りていくビジョンを追いっているうちにまた眠ってしまっていた。装飾が施された手摺りに光があたり、階段に美しい影を落としていた。いつか…