地上は実際には地下階だという夢

夢の中でのこと。地下から地上へ出ようとしていて、別の人たちはエレベーターに乗ったが、わたしは階段を昇ることにした。すぐそこに人々が往来する地上の様子が見えていたが、階段には出口がなく地上には繋がっていなかった。わたしはエレベーターに乗り、1階で降りた。しかし、そこは地上3階か4階あるいは6階だった。そのフロアは何かのオフィスのようで、そこにいたクリエイターらしい男性が、1フロアは実質的には2~3フロアなので、地上1階に行きたい場合には地下〇階でエレベーターを降りる必要があると教えてくれた。 ここしばらく続いている燃え尽きたかのような無気力状態は鬱というよりも眠りに近い。ちょうど現在木星は魚座30度「巨大な石の顔」にあり、冬至の直前に牡羊座へ移動する。「石」とは眠りのこと。存在の大きな暗転の場。…

天皇の前で祝詞を上げる依頼を受けたが、電話口からは音楽しか聞こえない夢

夢の中で日本に滞在していて、翌日に何かの式典の中で天皇を前にして特別なプロトコルに則ったスピーチを行うよう依頼されていた。しかし、わたしはスピーチの原稿をまだ受け取っておらず、詳細も聞いていなかったので、依頼主である友人に電話で問い合わせることにした。 電話は繋がったが、電話口からはなぜか交響曲のような音楽が流れるばかりで、彼とは話ができなかった。もう一度電話をしてみたものの、楽曲は違えどやはり音楽が延々と流れてくるだけだった。あきらめて日本を発つ準備をすることにした。わたしはその式典の翌日には日本を離れる予定だった。 贅沢な造りのホテルのような大きな建物の中を歩き、デパートのファッションフロアような空間に辿り着いた。たくさんのカラフルなシルクのスカーフが並んだ店を通り抜けながら、わたしは買いそびれていた服を買いに行こうと思いたった。しかし、目当ての店には店員の姿が見当たらなかった。 書いてみて思い出したが、天皇の前で行うよう依頼されていたのは、スピーチというよりも祝詞のようなものだったかもしれない。とにかく何か特別な言語だった。…

薄暗いバーで酒はもう要らないと実感する夢

今朝見た夢では、わたしは昔の知人に連れられて隠れ家のようなバーを訪れていた。ほんのりとピンクあるいは紫がかったその薄暗い空間にはたくさんの人が集っていた。昔の知人は店主(彼は鮮やかな緑色のシャツを着ていた)をよく知っているようで、彼らは親しげに挨拶を交わしていた。 やがて昔の知人がオーダーしたらしい特別なボトルがいくつか運ばれてきた。彼が「これはチェコでは見つけられないでしょう」と言い、それを聞いた店主は少し訝しげな様子でわたしの顔を見ていた。人々はみな酒を飲んで楽しそうに歓談していたが、わたしは自分はもう酒という嗜好品をまったく欲していないことを確認していた。…

101号室に引っ越す夢

夢の中で知らない男性(夢の中では彼はわたしのパートナーらしく、よく知っている人だった)と共に暮らすことになっていた。そして、それまで住んでいたフラットを解約しなければならないが、既に月末なので来月分の家賃も払わなければならないかな?などと考えていた。新しいフラットの部屋番号は101で、わたしはどうやって荷物を運ぼうかと考えていた。…

日本から戻ってすぐに見た夢

一昨日に自宅に帰ってきてからは、ようやくたっぷりと眠ることができて、またたくさんの夢を見ている。 最初に見た夢には既にこの世を去った人たちが複数登場した。わたしは知らない街を歩いていた。そこは日本のさまざまな時代や地域、街並みをごちゃ混ぜにしたような場所だった。 少し離れたところにある家屋の軒先に母方の祖父が座っているのが見えた。どうやらそこには母と伯母もいるようだった。わたしは彼女たちには会いたくないと思い、祖父に身振り手振りで「わたしがいることは内緒にしておくように」と伝えた。そうして足早にそこから立ち去った。 わたしは、たくさんの店舗が入居する雑居ビルが繋がったまま建ち並ぶ中を進んだ。建物の中にはいくつもの階段があった。わたしは少し迷ったあと、ある階段を上って外へ出ることにした。 やがて、ライブハウスのような空間に辿り着いた。そこでは知り合いのミュージシャンの演奏が行われるようだった。そこには10年以上前に亡くなった知人がいて、わたしにコンタクトレンズのケースと保存液を用意してくれていた。さらには昨年亡くなった友人もいて、彼はわたしのために特別にオーダーしたという妙に大き…

処分予定だった封筒の中から75万円を見つける夢

夢の中でわたしは何かの組織に属していた。周囲には同じ組織に属しているらしい知らない人々が複数いて、わたしはその場所へ出張に来ているようだった。段ボール箱の中に投げ入れられた処分予定だという書類の中から、わたしは一つの封筒を取り出した。 封筒の中からは、わたしの父の名と、母の内縁の夫の名が記された出資かあるいは貸付に関すると思われる記録書類とともに、75万円分の札束が出てきた。それは当初必要とされたものの結局は余ったお金で、最終的にはわたしが受け取ることになっていた。…

夢の旅先

夢の中でいつも知らない旅先にいる。眠りにつく前に「今日はあの星へ行こう」と決めているので、眠っている間にその星かあるいは関わりのある何処かへ旅をしているのだと思う。当然ながらそれはまるで未知の世界なので、夢の記憶は地上にある既知の情報や想像できる範囲のイメージで編集されている。 今朝の夢の中でわたしはトルコかあるいは中東のどこかのような場所にいた。やはりわたしは旅の途中で滞在先へ向かっていた。淡いエメラルドグリーンの壁にピンクの装飾が施された建物の中を歩いていたのを覚えている。周囲はたくさんの人で賑わっていて、外にはモスクか寺院のようなものが見えていた。 わたしはホテルの入口またはエレベーターを探して歩いていた。建物はかなり巨大で、広々とした通路には延々とトイレの入口が並んでいた。エレベーターの前でどうやら同行者らしい女性に遭遇した。そして、彼女と同じ滞在先を予約しておけば便利だったなと思っていた。 そして、彼女がずいぶん薄着なことに気づき、そういえばここはかなり温かい場所なのだったと気づいた。わたしはロング丈のコートを着てスーツケースを手にしていた気がする。夏物の服は持ってこな…

空港で日本の住所が思い出せない夢

夢の中で空港らしい場所にいた。わたしはどこかに向けて出発しようとしていた。出発するにあたり、あるブースで住所を書く必要があったが、わたしは自分の日本の住所が思い出せず何度も間違えては修正した。あまりに修正したので新たな用紙に書き直そうとしたが、係員からはそのままでいいと言われた。 何度修正しても住所(番地)は思い出せなかった。そしてふと自分はもう日本には住所はないのだったと気づき、友人宅の住所を拝借して記入しようかと考えていた。 空港だというその近代的な建物は見晴らしのいい場所にあり、周囲にはなだらかな起伏のある草原が広がっていた。建物の中は徐々に混雑しはじめた。ベンチが並ぶあたりでは大きな集団がハンバーガーのようなものを食べていた。犬を抱えて歩いている人もいた。わたしは人混みの中を縫うように移動した。…