2020‐08‐19 母を看取った後の日本滞在日記
昨日は、一時帰国のたびに通っている歯科で定期検診を受けた。そして、昨年から持ち掛けられてはいたものの、ずっと躊躇していた左上の親知らずの抜歯を決行した。今回は、なぜかすんなりと決心がついた。わたしは、7歳の頃から同じ歯科医に世話になっている。もちろん、彼は母のこともよく知っている。その彼に、母が他界したことを話した。 わたしが「自宅で母を最期まで看取った三週間は寝る暇もないほど大変だったし、その後もずっと忙しくて、とにかく全身くたくたに疲れている。」と話したら、歯科医は「肉体的な疲労だけでなくストレスもあるだろう。『お疲れの出ませんように』などと言うその人こそ疲れさせる原因だよな。家族が死んだばかりの大変な状況にある人の元へ訪問したりするなよ、だ。」と言った。そして「その通り!」と笑いあった。 歯科ユニットの上で処置を待つ間、わたしは短い眠りに落ちた。いつ誰が突然訪ねて来るかわからない実家にいるよりも、ずっとリラックスしていた。それで改めて気づいたが、わたしはここ(実家)にいる間は常にどこか緊張状態にあり、きちんと休むことができない。もう一ヶ月以上、4時間以上連続して眠れていない。…