2022年11月 ヘルシンキでの空白
予定していたフライトがキャンセルされたおかげで、ヘルシンキで丸一日、広々とした空間で一人静かに過ごし休むことができたのも、思いがけないギフトのようなものだった。あの時間があったから、チェコの自宅に戻った後の回復も比較的スムースに進んでいると感じている。 疲労から回復したら、描きたい風景がいくつもある。 日本で旅をする中で出逢った時と光景。…
予定していたフライトがキャンセルされたおかげで、ヘルシンキで丸一日、広々とした空間で一人静かに過ごし休むことができたのも、思いがけないギフトのようなものだった。あの時間があったから、チェコの自宅に戻った後の回復も比較的スムースに進んでいると感じている。 疲労から回復したら、描きたい風景がいくつもある。 日本で旅をする中で出逢った時と光景。…
Waterscape, April 2022 6×6 Driftwood Pinhole Camera Fomapan 100…
早朝のヴァンター空港に到着。気温は-4℃。-20℃の環境にも対応するというSave The Duckのコートは日本ではひたすら荷物になっていたけれど、ヘルシンキでは役立っている。 機内から急遽予約したホテルはアーリーチェックインが可能だった。部屋が広く、天井も高くて嬉しい。東京のホテルではスーツケースを開くのも大変で、ベッドの上までが荷物だらけになってしまって寛げなかったけれど、ここに来てやっと心身が緩んでいくのを実感している。ストライキのためか空港内も静かだし、ホテルの中もすいていて快適だ。 さらにプラハへ移動し、そして南ボヘミアまで帰る前に、ここで一日過ごせることになって良かったのかも。 *追記 東京ではあまりの人の多さに疲れてしまい、滞在最終日にいたっては大混雑していた空港で心身が傷みそうになっていたけれど、今はすっかり安心している。ストライキのために大半のフライトがキャンセルされて空港内は静かだし、ホテルの中もよくすいていて快適だ。空間がたっぷりあるのはいい。…
フィンエアーのフライト(ヘルシンキ→プラハ)がストライキのため直前にキャンセルされた。羽田空港のチェックインカウンターで一時間半近くかけて回避策を探したけれど、JALが用意できるという代替便は2回乗り継ぎの上にプラハ着が夜遅い時間(自宅にはたどり着けない時間)だったため泣く泣く断り、ひとまずヘルシンキまで向かうことにした。 ストライキは21日15時まで行われるとのことなので、それ以降に空港で次の手を探すつもりだが、おそらくわたしと同じような状況に陥っている人が他にも大量にいて、ヘルシンキ空港は混乱状態かもしれない。そして、プラハ行きは22日以降になる可能性も高い。そうなった場合には空港ではなくちゃんとホテルに泊まりたい。今回の旅は終始大変だったが、さらなる障害?迂回??がやってきた。 *追記 フィンエアーより、ヘルシンキ→リガ→プラハという代替ルートを用意されたが、チェックインした荷物をヘルシンキで一旦受け取った後に再びチェックインしなければならず、リガ行きのフライトに間に合いそうにないため、22日朝のヘルシンキ→プラハに振り替えてもらい、急遽ヘルシンキにホテルを予約した。…
日本で15年以上ぶりにある人と再会した。彼女との対話の中で、わたしは今年唐突に絵を描きはじめるよりも前から見ている絵画に関するビジョンについて語り、自らの個人的なテーマについて話した。すると彼女は「鳥肌が立った」と驚き、以前に彼女が理由もなく繰り返し描いていた絵について話しはじめた。 わたしには、彼女が繰り返し描いていたという異形の存在がありありと想像できた。なぜならそれらはわたしが描こうとしている世界に共通していたからだ。そこで改めて、わたしが彼女からオーラソーマを学んだ頃に、アトランティスや古代エジプトというキーワードが繰り返し登場したことを思い出した。 わたしはさらに、水晶玉の中に見えたMitriという古代エジプトの書記官について話し、自分が描いた彼の絵を見せた。そして、地球さらには太陽系を脱出するという目標について語った。すると彼女は、自分もまったく同じように考えていると言い、死ぬ日を定めた上で、地球には転生しない予定だと語った。 3時間ほどの間に随分いろんなことを語り合った。彼女とはしばらく音信不通だったけれど、ふとしたとことからまた繋がりが生じ、7月に彼女がメッセージ…
久しぶりに再会した人から「一ファンとしてあなたのピンホール写真やパステル画、文章を楽しんでいる」と言われ、予期せぬレスポンスを受け取った。彼女もまた、わたしの写真や絵を通して静けさと同時に言語を超える感覚を味わい、わたしが書く文章には不思議といつも共振するのだと話してくれた。 今回の日本滞在中には、思いがけずたくさんの人から、わたしのピンホール写真やパステル画が好きだと言われ、わたしが思っていたよりもずっと多くの人がそれらを見ていること、そしてさまざまな感覚を受け取っていることを知った。 写真も絵も、作るだけで満足していたけれど、それらが人の目に触れ、人に届くことによって、予期せぬ共振や反応が起きること、そして思いもよらない応えが返ってくることを知り、まるでサプライズギフトを受け取ったような気分を味わっている。 そういえば、今日会った人は、さくらの大ファンでもあった。思いがけずたくさんの人が、日本からチェコに移住したさくらの変化と現状を喜び、わたしがFacebookに投稿するさくらの写真や動画を楽しみにしてくれていることを知った。さくらはチェコではもちろん、日本にいるわたしの…
The Sun after the Thunderstorm, May 2022 6x6 Driftwood Pinhole Camera Fuji Provia 100F …
幼なじみがわたしの写真集を購入してくれた。わたしが撮った写真や、わたしが描いた絵を見ていると、まるでわたしと一緒にその場に佇んでいるように感じられ、言葉を超えるコミュニケーションを通して様々な感覚を受け取れるのだと言ってくれた。彼女がそのように感じてくれるのはとても嬉しい。…