二極化とは自己を矮小化すること

この物質界では人間は二極化するのが常なので、何かを“善”にすれば、同時に“悪”が生じる。つまり、善も悪も個々が作り出している。そうして人は自ら“悪”を作り出しておきながら、その事実を受け入れようとはせずに否定し排除する。だから、その“悪”は他者を通じて具現化される。しかし、その他者は実は自分なのだ。 だが、人はそのことに気づきたくないので、“悪”を体現した他者だけを見て批判し否定する。そうして自己欺瞞と二極化を重ねていく。何かを嫌悪し、否定し、排除すればするほど、自分の内でも外でも二極化は深まっていく。二極化が深まるとは、“自分”を切り刻んで矮小化することであり、世界が小さくなることだ。 以前、ある人が「世の中の人がすべて〇〇〇だったらいいのに」というようなことを書いているのを見て、その人自身のそうした内的価値観が現実を作り出しているのだが、おそらく無自覚なんだなと思うことがあった。自らが否定し排除したがる自分自身の内にあるものが、他者を通して具現化されているだけである。…

母方の祖母を連れて移動している夢

夢の中で母方の祖母とともに移動していた。家に戻ろうとしていた気もする。新幹線のような超高速の乗り物に乗っていたが、途中の駅で代替のタクシーに乗り換えることになった。さらにまた別の駅から電車に乗らなければならないが、接続に支障が出ているためプラットフォームはかなり混雑していた。 祖母は混雑を嫌がるような素振りを見せた。時間はかかるが残りの行程もタクシーを利用するというのも手段のひとつだった。再び駅を出てロータリーに向かったが、わたしたちが乗っていたタクシーは既にそこにはいなかった。わたしはタクシーのトランクにスーツケースを載せたままだったことに気づいた。 他にもいつくか夢を見たけれど、印象や感触、色合い(目には見えない色彩)は覚えているものの詳細は思い出せない。緑~青い風景の中を移動していた場面があった気がする。…