小川雅章作品展「のら百景」@オソブランコ
今年の4月に日本行きの航空券を予約した。戸籍謄本の取得など、日本へ行く理由はいくつかあったが、そう急ぐものではなかった。しかしある日、XとInstagramでいつも作品を拝見している画家の小川雅章さんが、秋口に作品展を開催されると知って、その時期に大阪へ行こうと決めた。 とはいえ、作品展の詳細はわからなかった。今思えば、小川さんに直接お尋ねすればよかったのかもしれないが、面識がなかったので遠慮してしまった。そして、「秋口」という言葉から、会期はおそらく9月末~10月頭だろうと予測して、やや賭けに出る形で往復の日程を決めたのだった。果たして賭けは見事に的中した。小川さんの作品展「のら百景」は、私の日本滞在期間にぴったり重なっていた。そうして久米島から大阪へ移動した翌々日、友人とともに会場の オソブランコを訪れた。 小川さんは、30年ほど前の大阪の湾岸地域の風景を描き続けておられる。そして、どの絵の中にも犬の「テツ」くんが登場する。私は大阪生まれではないけれど、小川さんが描く大阪湾岸の風景にはなぜかしら懐かしさを覚える。川岸に建ち並ぶ工場、鉄材やロープが散らばる造船所、水面に丸太が浮か…