久米島2日目

この島は描きたいもので溢れている。 今日は行く先々に虹が現れた一日だった。…

夢で見た島、久米島へ

那覇を飛び立ち、深い群青色の海の上に連なる雲を目にした途端、切ないような懐かしいような説明しがたい感情が溢れるようにこみ上げて、涙がこぼれてしまった。 夢で訪れた場所に似た島へやってきた。 夢の中で、白い大蛇の姿をしたわたしの神と、半魚人の姿をした現地に住まう神が対面した場所。 わたしが乗った飛行機はどうやら通常とは異なる航路を選んだようで、フライト変更時に見ることをあきらめた珊瑚礁に囲まれた砂州を、すぐ真下に眺めることができた。島に到着すると、虹色のハロと、美しい夕焼け空が迎えてくれた。…

日本で手続きに追われる日々

日本に到着して以降、なかなか熟睡できないのは、ホテルの部屋の室温管理が難しいからか、寝過ごしてはいけないという緊張感か、怒涛の手続きラッシュによるストレスか、それとも時差による影響か。きっと全部だろう。 今日は午前中は用事がなくて、ようやく少しゆっくりできている。とはいえ、午後からは父の後見人の事務所へ出向く予定があり、その後は相続関連の手続きのため公証役場と法務局へ出向かねばならず、さらには洗濯物と仕事も溜まっているが…。 身体が無事に乗り切ってくれますように。すべてやり遂げてチェコに帰った暁には、時間を気にせず絵を描いて、こんこんと眠りたい。…

六甲フィルハーモニー管弦楽団第55回定期演奏会へ

日本に到着した翌々日、昨年からパンフレットの絵を描かせてもらっている六甲フィルハーモニー管弦楽団の演奏会へ出向いた。そして、今回の演奏会のために描いた絵を、購入してくださった方へ直接お渡しすることができた。 終演後、複数の楽団員の方から「開演前にこの絵を見てイメージが広がり、それが音に結びついた」「見るたびに違って見えて、動いているようで、ずっと見入ってしまった」といった声をかけていただき、感激のあまりまだ言葉を失っている。今日はまたひとつ人生のマイルストーンとなるような一日だった。 新田ユリさん客演指揮による演奏は素晴らしく、特にこの絵の題材でもあるシベリウスの交響曲第5番は、涙をこらえるのが大変なほどだった。…

Liberation

2020年以降次々と家族が亡くなり、大量の手続きと死後の整理に追われ続けてきた。やらなければならないことが多くて実に大変な数年間だったが、思えばわたしのネイタル火星の上をトランジット冥王星がずっと行ったり来たりしているので、この火星がリミットを超える馬鹿力を発揮して、全て乗り越えてきたのだと思う。 今週からまたわたしは日本へ向かい、まだ残っている母方・父方、両方の遺産をすべて手放すための手続きを一気に済ませる予定だ。 ちょうど逆行中のトランジット冥王星が再びネイタル火星にぴったり重なっている。 これでいよいよ本当に全部終わりにする/できるのだろう。 ヘリオセントリックには逆行はないので、冥王星は1月後半以降ずっと水瓶座を運行している。しかし、意識(ヘリオセントリック)がどれだけ先に進んでいても、この物質世界の物事はやはりジオセントリックであり、何度も逆行しては、地上における遣り残しを徹底的に終わらせるために動くしかない。ここ数年は特にそのことを実感している。 思い返せば2008年、ちょうど冥王星が山羊座に移動した頃、わたしは元夫と離婚し、一人で東京へ引っ越した。あの時には母に住所…

記憶を呼び起こす絵

Distant Storm, 2024Distant Storm Pastel on Pastelmat 18x30 cm⁡⁡Cesta ke hvězdámR. Rorýs ある友人がこの絵を見て「記憶を呼び起こすような」と表してくれた。 また、別のある人は、故郷で見た風景を思い出すと言った。 わたし自身、いつかどこかで見た記憶の中の眺めを思い出させるような、あるいは、どこかにあるだろう遠い共通の記憶が蘇るような絵が描けるようになりたいので、そのように言ってもらえて嬉しい。…