わたしの最適解

日本にいると、書くこと・言葉数が明らかに増す。わたしが日本にいる時とは、家族をはじめとする社会関係の中のさまざまな面倒事を片付ける時なので、やはり負担が大きく、書くことで整理し、手放し、自分をなるべく楽に快適に保とうとしているのだろう。 弾き出されるように日本を飛び出し、思いもよらずチェコに漂着してそのまま移住したけれど、あれはまさに上位の導きであり、望み通りだったと実感する。遠く離れているから、負担の大きい関係とは距離を置くことができたし、だからこそ、母や母のパートナーと対等な他者同士として関係を築き直すこともできた。 わたしにとって、日本を離れることになったのは最適解だったとしみじみ感じている。…

陰陽を脱するとは

日本にいると、相対的・社会的自我の範囲で闘っている人々に関わる機会が多い。チェコでの普段のわたしは、自覚的なアウトサイダーとして社会から距離を置いて暮らしているが、日本に来る時には、社会的枠組みの中で生きる人々と接する機会が増すからだろう。 そうした人々を眺めながら改めて実感したのは、何かを否定すればするほど、それをますます引き寄せる(創り出す)ということだ。自らの影に気づかずに、外側に見ている自身の投影を否定し、闘えば闘うほど、自分も世界も傷んで分離は深まる。 他者に対して生じる否定や嫌悪といった機械的反応の基は自分の中にある。それが自らの影だ。自分の影を認め、それを投影している対象もまとめて呑み込んで、自分を一回りも二回りも大きくしてしまえばいい。自身を統合する、つまり陰陽(相対性)から脱するとはそういうことだ。…

発熱中、父の後見人からの連絡

このタイミングで、父の後見人からメールが届いた。10月初旬から入院していた父は、当初は予後1~2ヶ月と言われていたが、体調が回復したので退院したそうだ。しかし認知症が急激に進行しているため、昨年から住んでいた高齢者用共同住宅ではなく、別の施設に移動し、主治医もその施設を担当する医師に変わったとのことだ。 今回の日本滞在中に、父の後見人にも連絡をしようかと思っていたが、日本に着いてすぐに、そんな余裕はないと思い直した。母と母のパートナーの遺品整理(家を完全に明け渡すための整理と処分)と各種事務手続きだけでも大変な上、わたし自身、日本で郵便物や連絡等を受け取る家族が完全にいなくなったためにいくつか手続きが不可欠で、あまりに忙しい。 これ以上無理をするとわたしが完全に倒れそうだ。心身ともに消耗しすぎて、前回や前々回のようにCOVIDやインフルエンザに感染したくもない。父とは共に暮らしたことすらほぼ無いが、それでもわたしはこれまで彼に対してできる手助けはやり尽くしてきたので、思い残しは無いし、二度と会えなくてもかまわない。後はすべて彼の後見人に任せるつもりだ。 早くすべてを終わらせてチェ…

発熱

昨夜は0時に布団に入り、今日は朝7時以降に何度か目は覚めたものの、14時前まで布団から出られなかった。身体が辛いが、この家には食べるものがない(母のパートナーが遺したインスタント食品や冷凍食品しかない)ので、今日はせめて買い物か食事には出なければならない。この辺りでは食材の買い出しに行くのにも車で出かけるしかない。 来週火曜日以降は、徒歩圏内で大抵のものは手に入る&暖かく快適なベッドがある駅のすぐそばのホテルを予約しておいて、やはり正解だったと思う。それまではとにかくなるべく休み休み、無理をせず乗り切りたい。とはいえ、やることはまだまだ残っているのだが…。 写真は先日姫路駅のすぐそばにあるビーツ専門レストラン「VERA&MILA」で食べたボルシチ。滋味深く、とても美味しかった。 追記:幼友達が、明日早朝から旅行に出かける予定だというのに、買い出しに行ってくれることになった。本当にありがたい。…

チェコを通じて再会した同級生と

隣町に住む中高時代の同級生が、用事のついでに立ち寄ってくれた。彼女とはかれこれ20年以上音信不通だったが、3年前、わたしが母の看取りと死後整理のために日本に滞在していた間に、Google検索でたまたま目にした同市内の“チェコ雑貨店”に電話をしてみたのをきっかけに再会した。彼女こそ、そのチェコ雑貨店のオーナーだったのだ。 わたしがチェコ在住であることに彼女は驚き、わたしは彼女が長年チェコ雑貨店を経営していることに驚いた。そんな風にして“チェコ”を通じて再会した彼女とは、それ以来、わたしが日本へ来るたびに顔をあわせている。来春には彼女は4年ぶりにチェコへ来る予定なので、いよいよチェコで会うことができそうだ。…

疲労困憊

疲労が度を超えたり、睡眠不足が続いたり、精神的なストレスを抱えたりした時に出る典型的な症状が現れた。相当疲れているようだ。全身がだるくて頭が重い。今日は市役所といくつかの銀行へ行くつもりだったけれど、それらは明日にして、なるべくゆっくりしよう。車の運転も避ける方がよさそうだ。 昨日は、母の遺品のノートパソコンとインクジェットプリンターを処分することができた。夕方からは幼友達が再び手伝いに来てくれて、大きなゴミ袋9つ分の不用品の処分もできた。やらなければならない手続きと家の中の整理・処分は残っているけれど、まだ日数はあるし、焦る必要はないだろう。自分の心身の健康と安全が最優先だ。 昨晩はまた幼友達と一緒に夕飯を食べた。野菜炒めの柔らかいキャベツも、アサリの味噌汁も、絹ごし豆腐も、もち麦ご飯も、チェコではなかなか食べられないものばかり。美味しかった。…

遺品整理はとにかく疲れる

母の遺品整理は3年前に大半を終わらせてはいたが、靴や衣類がまだまだ出てきた。母のパートナーの遺品もあわせると、靴と肌着類だけで大きなゴミ袋16個分にもなった。他者が残したもの(溜め込んでいたもの)の後始末は体力も気力もひたすら消耗する。 そして、遺品はまだ残っている。それらの整理と処分に加え、さまざまな手続きや対応しなければならない事柄もまだまだある。 普段の生活とはまるで異なる場所と環境に滞在しながら、同時にその空間を整理しなければならないのは、実に疲れる。さらに、この家は二世帯住宅になっていることもあり、完全に安心して休めるプライベートな空間と時間を確保しにくい。そんな事情もあり、最終週はホテル滞在に切り替えた。ホテルから通って作業をする方が心身もいくらか休まる気がする。 足腰に疲労を感じて身体が重い。うっすらと頭痛もする。今日はチェコでは「自由・民主主義闘争記念日」。祝日なので、当然ながらチェコの同僚たちは休みだし、わたしも今日はオフ日とする。明日以降はまた複数の手続きや対応が予定されているので、休める時に休もう。…

幼友達に助けられて

今回の日本滞在中は、先月チェコにやってきた幼友達があらゆる面でたくさん動いてくれて、大いに助けられている。今日も彼女はわたしの夕飯に付き合ってくれた後、大きなゴミ袋17個分の遺品処分を手伝ってくれた。 その後、彼女とともにコーヒーを飲みながら、わたしがどのような覚悟の末にここまでの変化を辿ってきたかをふたたび語り、絵を描くことについて、そしてわたしが何のために生きているのかを話した。そして、彼女の話を聴き、彼女を励まし、わくわくするビジョンを共有し、そうして二人でたくさん笑った。さらに、彼女の前で、先日ブルターニュのカンカルにあるCatherine Hutterさんのギャラリーで購入したPastels Giraultのパステルセットをふたたび開き、実際に少し描いて見せた。 久しぶりに触れるソフトパステルの感触は心地よく、ほんの少し色を載せて遊ぶだけで心身にエネルギーが漲る気がした。パステルセットをスーツケースに入れて来てよかった。…