Järvenpää

ヘルシンキから電車に乗って、約30分ほどでヤルヴェンパー(Järvenpää)に到着した。ここでは確かにペッカ・ハロネンの絵の中のように雪が積もっている。駅のすぐそばには、作曲家ジャン・シベリウスの銅像が立っている。彼が妻アイノや家族とともに暮らした家「Ainola(アイノラ)」はここから2㎞ほど南、トゥースラ湖のそばにある。…

車窓から

知らない土地で電車に揺られながら窓の外を流れる風景を眺めるのは楽しい。家族の死、大切な存在の死が続き、悲嘆に暮れる暇もなく死後のさまざまな手続きや実家の処分、厄介な親族との話し合い等に追われて、精神的にひどく疲弊していたが、この旅の間に少し回復できた気がする。…

Järvenpääへ

1月17日もヘルシンキは晴れ。昼過ぎの気温は-6℃と前日よりもあたたかい。公園はたくさんの鳥たちでにぎやかだ。ヘルシンキ中央駅内にあるカフェで軽く腹ごしらえをしてから、電車に乗ってヤルヴェンパー(Järvenpää)へ向かう。…

Pentti Sammallahti写真展 - Me Kaksi

19時過ぎにAteneumを出た後、フィンランド写真美術館K1で開催されているPentti Sammallahti写真展『Me Kaksi』を訪ねた。閉館まで一時間もなかったが、会場内に人の姿は少なく、ゆっくりと作品を見て回ることができた。 地上のあらゆるものは留まることなく変化し、生まれては消えていくが、写真の中には永遠に終わらない別の“時”が流れている。静かな、それでいて温かい写真作品を見ながら、静かに泣いた。予定されてはいなかったはずだが、会場には写真家Pentti Sammallahti氏本人がいらっしゃっていた。…

Pekka Halonen - Jään ja lumen peittämä kallio, 1911

Pekka Halonen (1865-1933) Jään ja lumen peittämä kallio, 1911 そして、この作品は凄まじいほどにすばらしかった。あまりのすばらしさに目が離せなくて、見ているうちに呼吸を忘れてしまいそうになり、何度も何度も溜息をついては、近づいたり遠ざかったりしながら何十分間も眺め続けた。この絵の前から離れたくないほどだった。…

Pekka Halonen - Kevättalvea, 1913

Pekka Halonen (1865-1933) Kevättalvea, 1913 この作品が目に入った瞬間、感嘆の声を漏らしてしまいそうになった。眺めていると涙がこみあげてしかたなく、身動きもできずただただじっと見入ってしまった。もちろん、何度もこの絵の前に戻ってきたのは言うまでもない。…

Pekka Halonenの雪景色

Ateneum(フィンランド国立美術館)で開催されている特別展「Colour & Light – The Legacy of Impressionism」では、フィンランドにおける色彩主義の開花期の作品が、クロード・モネ、オーギュスト・ルノワール、カミーユ・ピサロ、アルフレッド・ウィリアム・フィンチ、ポール・シニャックといった世界的に有名な画家の作品と並んで展示されていた。 しかし、私はモネやルノワールよりも、ペッカ・ハロネン(Pekka Halonen)の雪景色にすっかり魅了された。…

Ateneum - フィンランド国立ギャラリーへ

Ateneum(フィンランド国立美術館)では、すべての展示を2回見て周り、さらに、特に惹かれた作品の前に数回戻っては、そのたびにしばらく動けなくなっていたので、途中にカフェで休憩をはさみながら計5~6時間は滞在した。あまりにすばらしい・凄い作品ばかりで、ときおり涙がこみあげてしかたなく、何度も何度もじっと立ち尽くしてしまった。…