50歳になり、ほぼ毎日心身のどこかに不調や不快感を抱え、PMSや月経も辛さが増して、以前と同じように動いたり働いたりもできず、出来ることは著しく減少し、明らかに更年期を実感している。しかし、こうして体の変化にあわせて減速あるいは停止する時期もまた必要なのだろうと思っている。
減らし、手放し、あきらめ、停止することの恵みとでもいうのだろうか。心身の不快感や痛みは確かに辛いが、多くのことに気づくきっかけにもなるし、内面的にはよりシンプルに、より明瞭になっていくのを感じている。
年とともに月日の流れはますます加速し、残された時間など瞬く間に過ぎることを想像すると、自分の心身に不要な負担やストレスをかけるようなことにかかわっている暇はない。肉体的な制限が増して、できることが減れば減るほど、この限りある時間の中で自分が本当にやりたいことは、より明確になっていく。