冥王星の移動

あと30分ほどで、冥王星はようやくジオセントリックでも水瓶座に完全に移動する。2008年から続いてきた冥王星山羊座時代が完了し、ここから19~20年間続く時代が始まっていく。ジオセントリックで冥王星が水瓶座を運行するのは2043年9月まで。その後冥王星は一旦逆行して水瓶座に戻り、2044年6月には魚座へ完全に移動する。 2008年、わたしは企業勤務に加えてオーラソーマカラーセラピストとしての活動を開始し、元夫と離婚した。東京での生活が本格的に始まった時期だ。あれからわたしはさまざまな職を転々としながら、機能不全に陥っていた自尊心を回復し、自己を何度も壊しては再構築して、母との関係も再構築した。そうして流れに運ばれるように日本国外へと移住し、しばらく後に母の死を看取った。さくらをチェコへ連れて来て、現在暮らしている町へ引っ越し、唐突に絵を描き始めた。やがて母のパートナーも実父も亡くなり、日本に残っていた遺産をすべて手放した。そしてチェコの自宅を購入した。こうして振り返るとなかなかの激動だった。 これからの20年はどんな時間になるのだろう。わたし自身は長年の重荷も精神的負担もすべて消え…

空を眺め、空を描く人

絵画作品と作者をランダムに紹介し続けているFacebookページで、とても惹かれる作品に出会った。作者名で検索するとすぐに本人のアカウントにたどり着いた。その人のタイムラインにはやっぱり素晴らしい油絵作品が並んでいて、さらに、ずっと眺めていたくなるような空の写真もたくさん投稿されていた。 他の作品や写真も見たくて過去の投稿を遡っているうちに、残されたコメント等から、その人が6年前に他界されたことを知った。それでも、作品も写真も変わりなくそこに生き続けていて、わたしはその美しい絵と写真、そしてコメント欄に残された言葉を通して、その人本人にも出逢ったような気がした。…

身体の快適

わたしは、10、20代と生理が不安定で、何ヶ月も、半年以上も生理が来ないという状態もよくあることだった。生活がほんの少し安定した30代半ばから婦人科で医師に相談するようになり、不定期ながらも生理が来るようになった。40代で弾き出されるように日本国外へ移住した後、40代後半から定期的に生理が来るようになった。自分に合う生活と環境をようやく見つけて身体も安心したのだと思う。 生理周期など無いともいえるような状態があまりに長かったので、40代も後半になってきっちり周期的に生理が来るようになったことには未だに驚いている。身体は実に正直で不思議だ。身体は一番身近な自然なのだと常々実感する。 いや、不思議というのはちょっと違うかもしれない。わたしの場合、自分自身を植民地化し続けるような在り方と生き方を徹底的に放棄した後、ようやく精神と身体が無理なく一致する状態に落ち着いたのだろう。身体が無理なく快適でいられる状態は、精神が快適で無理なくいられる状態。逆もまた然りだ。…

ボヘミアの大地が歌う

昨日取りかかることができなかった分、今日はまた5時間以上集中して制作中の絵に取り組んだ。絵はほぼ完成というところまで来た。後は細部を僅かに修正するのみ。今日はほぼぶっ通しで描いていたのでさすがに疲れた。しかしこれは満足を伴なういい疲労感だ。 今日も描いている間はずっと大きいスピーカーで、ラファエル・クベリーク&バイエルン放送交響楽団によるドヴォジャークの交響曲第9番を繰り返し聴いていた。もう何十回聴いただろう。聴くたびに発見があり、新しい感情がやってくる。描きながらたまらなくなって声を挙げたり、歌ったり、大きく身を動かしたり、涙を堪えたりしている。 この絵を描き始めてからずっと、ドヴォジャークが見守り励ましてくれているような感覚がある。彼の音楽によって絵が、色が、導かれたのは間違いない。そして、この交響曲はまるでボヘミアの大地が歌う賛歌のようだ。地霊、精霊、そして魂が歌っている。…

過去を振り返って

今朝は目覚めた時の体感があまりに辛くて、朝一番に市役所へ出向く予定はキャンセルし、午前中いっぱい休んでいた。深夜に一度目が覚めてトイレに行き、明け方には悪夢(いつものように蛾や虫が寄ってくる夢)に叫び声をあげて目を覚ました。今週はずっと体調が優れなかったので、その影響もあったのだと思う。蠍座の新月らしいともいえる。 いくつも夢をみて、夢の中で、かつて関わりがあった人たちとの何とも居心地の悪い遭遇を味わった。みな現実ではもう関わりのない人たちだ。夢の中でわたしは、こちらの質問を無視したり、きちんと答えない彼らに別れを告げた。そして彼らがいる場所を去った。現実と同じだ。 夢に現れたのは、彼らがわたしを必要とした時だけ近づき、わたしが本当に苦しい時には離れていった人たちだった。中にはすっかり忘れていたような古い知人もいた。しかし、こうして振り返っても、もはや感情は一切動かない。あれらはみな、トラウマと傷を抱え、自尊心の機能不全を起こしていた当時のわたしが引き寄せた現実(鏡像)だった。 そんな風に淡々と過去を振り返り、それらがすべてすっかり終わった過去生のようなものであることを改めて実感…

疲労からの回復と母と祖母が暮らす隠し部屋の夢

週末から寝込んでいたので、いつも以上にたくさんの夢を見た。久しぶりに、扉を開けた先にある隠し部屋のようなところに母と祖母が暮らしているのも確認し、やっぱり彼女たちは北斗七星にいるのだと実感した。今回見た空間は、複数の部屋が連なっていて、いろんなタイプのベッドがいくつも置かれていた。 いつも通り、日本滞在から戻った後はPMSも月経もあちこちの痛みが強くて、あまりの辛さと倦怠感に土曜日から寝込んでしまった。さらに右のピアス穴の周辺が腫れて痛みも出ていたのが、いよいよ血と膿が流れ出てきた。これらの出血を経過すればやっと回復できそうだ。 結局、今回もまた蓄積した睡眠不足と疲労から回復するのに3週間近くかかっている。身体に無理を重ねて大きな負担をかけると、回復にも同じだけの時間、あるいはそれ以上の時間を要する。…