シベリウス 交響曲第7番

友人から、シベリウスの交響曲第7番が演目のひとつとして予定されている公演のフライヤーに、絵か写真を提供してもらえないかという依頼を受けた。すぐに交響曲第7番を繰り返し聴き、これまでに描いた絵や撮った写真をすべて見返してみたが、これだ!と感じられるものが見つけられなかった(当然ながら写真も絵もチェコの風景が多く、これではシベリウスではなくスメタナになってしまう…と思った)。 そこで、曲を聴いているうちにイメージの中に広がっていく色彩、影と光を、新たに描いた。依頼を受けた時からそうする方がいいのはわかっていた。すばらしい音楽を聴いてその印象やイメージを絵に描くのは、新鮮で愉快だった。思いがけない機会をもらい、新たな境地を味わうことができた。…