扉がたくさん並んだ廊下、いくつもの洗濯機、クローゼットの中に隠された引き出し

12時間以上眠ってまたたくさんの夢を見ていた。最後に見た夢の中でわたしはあちこちにドアがある家に住んでいた。どのドアがどの部屋に繋がっているのかわからないので、ひとつひとつのドアを開けて確認しながら歩いた。一番奥のドアの向こうにはかなり広い部屋があり、洗濯機や洗面台が並んでいた。 他の部屋にもいくつか洗濯機が置いてあったのを覚えている。ある部屋では「この洗濯機はあちらへ移動させた方がいいのではないか」などというようなことも思っていた。 わたしははじめ、そう広くはない部屋で眠っていた。そこにはわたし以外にも3人の人の男性たちがいて、彼らはどうやら泊まりに来た客のようだった。靴箱には3人分の靴が半ば無理やり押し込まれたようにしまってあった。 わたしは着替えようと思いクローゼットの扉を開けた。すると、クローゼット中にもそれまでまったく気づかなかった(あくまでも夢の中の設定として)隠し扉のような引き出しがあり、開くと中からは古い書類が出てきた。…

能登、パーシヴァル・ローウェル、旅への誘い

富山市に、チェコ人男性とスロバキア人男性が立ち上げたKOBO Brewery [https://www.kobobrewery.jp/] という醸造所があることを知った。WEBサイトを見てみたところ、なかなかユニークなビールを作っているだけでなく、醸造所自体も有形文化財に指定されている日本家屋を改造した魅力的な空間のようだ。 次に日本に滞在する時には、友人に会うために金沢を訪ねようと思っているが、さらに富山を訪れるのもおもしろそうだ。Googleマップで能登半島を見ているうちに、あの辺りにますます興味がわいてきた。 能登半島というと思い出すのがパーシヴァル・ローウェルの名前だ。冥王星の存在を予測した天文学者として知られる彼は、日本研究者でもあった。彼が書いた日本に関する著書の中に『NOTO ― 能登・人に知られぬ日本の辺境』という一冊がある。 わたしがパーシヴァル・ローウェルの能登旅行と旅行記について知ったきっかけは、田口ランディ氏の著書『マアジナル』と『アルカナシカ ― 人はなぜ見えないものを見るのか』だった。いずれも、著者が羽咋市の僧侶から石川県ではUFOの目撃例が多いと聞い…

天秤座27度の夢

夢の中で誰だったかはわからないが女性と話をしていた。わたしはホロスコープについて話しており、何かの天体(おそらく月だった)が二次関数のグラフのような曲線を描いて同じポイントを何度も通過するので、そのポイントが重要なのだろうと言っていた。そのポイントは、天秤座27度だった。天秤座27度のサビアンシンボルは「頭上を飛んでいる飛行機」。…

ふと会いたくなる人、ただしばし時をともに過ごしたい人

時々ふと会いたくなる人と、一度は会っておきたい人に、会っておかなければならないような気がしている。なぜかわからないけれどそう感じるので、そう遠くないうちに何人かの人々に会いに行くつもりだ。 その人がいる場所まで自ら出向いてでも会いたい存在はそう多くはない。それは、“いつか会いましょう、しかし会えなくてもそれはそれでいいでしょう”という相手ではなく、“なんとしても会いたい”から会いに行く相手だ。 今回そう感じて会いに行くつもりでいる人たちとは、普段から頻繁に言葉を交わすようなことはなく、ごくたまにメールやメッセージでやり取りをする程度だ。だけれども、時々ふと彼らに会いたくなることがある。話をしたいとか聞きたいとかではなく、ただ顔をあわせてしばし時をともに過ごしたいのだ。 そもそも最近のわたしには、日頃から頻繁に言葉を交わす相手はV以外にはほぼいない。振り返ってみれば、2020年以降、わたしの生活は劇的に静かになった。人に会う機会がほとんどなくなっただけでなく、メッセージなどのやり取りも随分と減少した。自分が本当にやりたいことに専念できるこの静かな日々は快適で、すっかり満足している。…

要らないもの

2年前の夏に母が死んだことにより、望んだわけでもないのに抱えることになってしまった不要を、手放す方法が見つかってほっとしている。重荷になっていたものから自由になれる道が見つかって嬉しい。 身軽でいたい。必要なものは自分で手に入れるし、自ずとやってくる。それだけで十分。…

抜け殻たち

年を追うごとに日本で暮らしていた頃の記憶がますます曖昧になっていく。先月ネット上で偶然再会した人と、そもそもどうやって出会ったのかや、以前に顔をあわせたことがあったかどうかなどがまるで思い出せなかった。 当時とは自分の在り方も生き方もすっかり違ってしまったからか、たくさんのことが抜け落ちて、抜け殻のように散り散りに消えてしまった。…