何をしに地上へ来たのか

夢の中でとても高いところにいた。超高層建築の最上階、しかし地上のどんな建築物よりもずっと高い。そこでわたしは足を外に放り投げて窓枠に座り、下界を見下ろしていた。下の方には高層ビルが密集する大都市が広がっていた。 わたしの内側には理由のない静かな悲しみが満ちていた。しかし、それはわたし個人の悲しみではないようだった。そして、わたしは確かに大きな悲しみを感じていたが、悲嘆に暮れているわけではなかった。それはまるで「どうしようもないものがある」と知り、それを受け入れているようでもあった。 はるか遠くに建ち並ぶ建物のひとつの窓の向こうに女性の姿が見えた。あるいはその部屋にあるスクリーンに映し出された女性だったかもしれない。その女性は赤い下着を身につけていた。やがて彼女は黄色い一人乗りのローラーコースターのようなものに乗って、笑いながら勢いよく下方へと滑り降りていった。 目覚めてすぐ、「終わらせにきた」という言葉がふたたび頭に浮かんだ。そして、そうか、わたしはカルマを解消するためにここへ来たのだなと思った。カルマを離脱するために来た。それは、わたし自身だけでなく、家系のカルマ、さらには…

軍事施設で地上に設置された銃を破壊する夢

昨夜はまたプレイオネへ行くか、それともタイゲタか、はたまたヒアデスかと思っているうちに眠りに落ちた。夢の中でわたしは大きな建物の上層階にいた。そこはがらんとした無機質な建物で、建築途中なのか破壊されたのか、窓としてあけられた大きな四角い穴にはどれもガラスがはまっていなかった。 そこは軍事基地か、または何かしら軍事に関する建物のようで、わたしはその組織に属する隊員のようだった。敵との戦いは起きてはいなかったが、上層部による監視が厳しいようで、地上にはこちら(建物側)に向けて銃器が設置されており、監視役の一人が常にその銃器のそばに立っているのが見えていた。 実際に隊員を直接狙うことはないようだったが、有事の際には建物の中にいる隊員の命を巻き込むことも躊躇しないという体制ではあるようだった。わたしは、自分たち隊員がそのように扱われていることに反発を覚え、どこからか持ち出した小銃のようなものを窓枠に固定し、地上に設置された銃器を狙った。 監視役の男が持ち場を離れた瞬間に引き金を引き、わたしは一発でその銃器を破壊した。騒ぎになるとは予測していたが、わたしは「どこから狙撃したかはすぐにバレる…

悔いのない野垂れ死に

‘野垂れ死に’という言葉はどうやらひとつのキーワードのようで、わたし自身が言ったり書いたりするだけでなく、わたしが共にいて愉快だと感じる人たちや、近い価値観や考え方を持っているなと感じる人たちから聞くことも多い。 わたしは8年前に「僅かでも気が乗らないこと、少しでも不本意なことは一切やらない、もしそれで生き延びられないなら野垂れ死にしよう」と決意して今に至る。結局わたしは今でも生き残っているし、むしろあの頃よりもずっと愉快に生きている。 決意した当初は、少ない貯蓄がひたすら減っていくのが不安で、「本意ではないけれど金を得るために働こうか」と思いもしたが、自分の中の不安を繰り返し認めて受け入れながら、不本意なことは一切やらないと徹底した。 現在わたしは仕事をしているけれど、金を稼ぐために働いているのではない。自分が「おもしろい」と感じる人たちとともに、やはり「おもしろい」と感じる目的のための活動に参加していると思っている。そうして仕事をしながら、やりたいことをやり、好きなように作りつづけている。 本当にやりたいこともやらず、ましてや自分が本当は何をしたいのかもわからないまま、金や…

ふたたびタイゲタへ

昨夜は横になる前にまた唐突にタイゲタの名が頭に浮かび、そのまま眠りに落ちた。夢の中でわたしは日本の中都市のような街にいた。辺りは既に暗く、街の中も広い車道も静かだった。ワインボトルのようなものを2つ腕に抱えた若い女性が、急ぎ足で横断歩道を渡っていく姿が見えた。 空には月の他にもうひとつうっすらと桃色がかった光を放つ天体が浮かんでいた。そしてそのすぐそばにかなり大きな星の集団がはっきりと見えていた。やがてその星の集団が一斉に同じ方向に動きはじめた。星だと思っていたが、宇宙船かUFOかあるいはドローンのようなものだったのかもしれない。 すると建物の灯りが一斉に消えて街の中はますます暗くなった。どうやら、空を移動し始めた光る物体の集団に見つかってはならないらしく、人々はみな建物の中に隠れているようだった。攻撃されたり殺されたりするような恐怖は感じなかったが、わたしも見つからないよう体勢を低くして走った。 しかし、どの建物も明かりを消したまま閉ざされていて、どこへ向かえばいいかわからなかった。やがて右前方に唯一緑色の看板に灯りが点いている商店のようなものが見えたので、わたしはそこへ向かう…

プレイオネ、タイゲタ

昨夜もプレイオネへ行くと決めて眠りについた。夢の内容ははっきりとは思い出せないが、ずいぶんと高い山の上を歩いていた気がする。たくさんの緑が生い茂る中、雲がすぐ手に届きそうなところを流れていた。たっぷりとした澄んだ水の印象も残っている。そしてわたしはまた‘母’とともに歩いていた。 植物も空気も空もしっとりと水気を帯びていて、思い出すだけで心身が潤うような心地よさを感じる。とにかく居心地のいいところのようだ。高低差のある美しい山の中を歩いた後は、大きな平屋建ての建物の中にいた気がする。そしてそこにはよく知っている人たちがいた。何をしていたかは思い出せない。 数日前、プレイオネを探索しようと思い立ってすぐにまた、「タイゲタ」と突然頭の中に響いた。そして、その後もタイゲタの名が脈絡もなく頭に浮かぶことが続いた。確か以前にも同じようなことがあり、そこではじめてわたしはタイゲタがプレアデス星団のひとつに数えらるおうし座19番星の名だと知った。 昨年2月にこんなツイートをしていながらすっかり忘れていた。どうやら、タイゲタはわたしの故郷のひとつであるようだ。 昨夜も眠りに入る前に黒曜石でス…

プレイオネとアトラス、そしてアトランティス

プレイオネはギリシャ神話では海の神オケアノスの娘オケアニデス(海や水の精霊)の1人で、アトラスとの間に7人のプレアデス姉妹を生んだ母として語られている。 数年前に思わぬ運びで引越してきた現在の住まいの名称がアトランティスだったことからアトランティスが気になりはじめたのだが、ここしばらく忘れていた。‘アトランティス’とはアトラスの女性形・形容詞形であり、つまりアトラスの娘たちだ。プレイオネとアトラスはやはりアトランティスに繋がる。 昨年突然絵を描きはじめた時、絵ならば海に行かなくても海を作ることができると思った。そして、想像上の風景が描けるようになれば、アトランティスも絵に描けると思ったのだった。…