ピンホール写真を撮るようになってからは特に、いったい何が「失敗」なのかわからないと感じるようになった。「思っていたのとは違う」ということはあっても、「やり損ない」はない。むしろ、計測ミスや手順の間違いが、びっくりするような結果になったりもするからおもしろい。
思い通りのものを作れる/近づくまで繰り返し追究し続ける信念もすごいとは思うのだが、「思い」を超える発見と驚きの方がわたしには楽しい。それが果たして”作品”なのかどうかとは別に、自分で作って自分で驚き続けられたらそれだけで満足だ。つまり、自分の喜びのためにやっているのだとまた確認した。