久しぶりに青空が広がり、短い時間ではあったが、明るい自然光の中で絵を描くことができた。Pastels Girault のパステルを使うと描く絵が明らかに変わる。今日は Catherine Hutterさんからもらった紙(メーカーを聞き忘れたが、一般向けには市販されていないと聞いた)を初めて使ってみた。みるみるうちにパステルが削られて小さくなるけれど、驚くほどに色が鮮やかに載る。描いていてとにかく愉快だ。
2年前の今日、わたしはこんな夢を見たようだ。すっかり忘れていたけれど、Facebookが教えてくれた。
夢の中で絵を描いていた。以前オーラソーマを教わった女性の元に、幼友達を含む女性二人が集まって何かをしていた。わたしはVとさくらとともにその場所を訪ね、そこで絵を描くことになった。「さて、何を描こう」と思いながら紙を前にしたら、手が勝手に海の絵を描き始めた。青系の色のみで描いていた気がする。すーっと水平線を描き、さっさっと手を横に動かして漣を描写していた。水平線の向こうにはモン・サン=ミシェルに似た建物のシルエットが小さく描かれた。自分ではないものによって手を動かされているかのようで、わたしは絵が出来上がっていくのをまるで傍観者のように眺めていた。
今、わたしは実際に、モン・サン=ミシェルのシルエットが遠くに浮かび上がるブルターニュ、カンカルの海の絵を描いている。ちなみに、2年前にはわたしはまだ絵を描き始めてはいなかった。モン・サン=ミシェル湾沿いにあるカンカルという町の名も知らなかったし、そこでCatherine Hutterさんという特別な画家に出逢えるなどとはもちろん想像もしていなかった。