短歌 2023/09/07
追憶の海とめどなく 息をつぐために両手を汚しつづける…
追憶の海とめどなく 息をつぐために両手を汚しつづける…
ありやなしやこの身をとほるいたみさへ覚めやらぬ夢のままに文月…
死んだのは誰か死とは何なのかくりかえし問うかなしみの波…
であいとはせかいがわたしであることにきづくことそしておもいだすこと…
このたびは地に足着けずに生きていくいつか蒸発するその日まで…
すきとおるからだをいくつものいろがすりぬけていくような春の日 かたるほどのことなどまるでないと知る生誕と死去の間のハイフン(void) 乱反射する おと ひかり まぼろしもうつつもすべて水が見る夢…
花は散り人は去れどもわが裡の色 あざやかに回帰する 春 SNSのタイムラインに日本の各地で撮られた桜の写真が流れてくる。満開の桜の花の下、さくらを連れた母の後ろ姿を見ながら中濠の周りを歩いた時の光景をふと思い出す。あの時わたしは「いつかこの眺めを懐かしく思い出すだろう」と思っていた。あれは、わたしがチェコへ移住する少し前、20数年ぶりに母とともに暮らした短い日々の中の記憶。 Photos of cherry blossoms from various places in Japan appear on the social networking timelines. It reminds me of the time when I walked along the Central Moat of Castle under the cherry blossoms in full bloom, looking…
ひかり かぜ みず ねつ かたく やわらかく あつまる ちらばる ゆらぐ まぼろし…