アル・リシャの夢

わたしは、TwitterもFacebookも普段は少ない特定の人のTLしか見ていない。しかし、時々は気になる人々のTLもチェックしている。また、Twitterではキーワード検索を利用して普段は目にしない人のTLを見ることもある。昨夜はいわゆる陰謀論を支持する人たちのツイートを見ていた。そうしながら、オウム真理教事件のことを思い出していた。 世界を救うとか、社会を変えるとか以前に、わたしたちはまず自らを救う必要がある。善と悪という二元化の根底にあるのは、自分で自分を救うことができない=自分で自分(の影)を認めることができないが故の不安と苦しみではないか。彼らが闘っている「敵」は、彼ら自身の影だろう。 そんなことを思っていたからか、昨夜は眠る前に「アル・リシャ」という名を思い出し、そのまま眠りに入った。 昨夜から今日にかけてはまたたくさんの夢を見たが、途中でパートナーやさくらに何度か起こされたので、ほとんど忘れてしまった。覚えているのは、海のすぐそばに建つ宿泊施設のような場所にいたシーンだ。わたしは大きな窓から海を一望できる大浴場にいた。海は穏やかで、空は淡く霞んでいた。浴場の窓は内…

怪奇現象が起きる夢と、霊や神との交信を始める夢

今日見た夢の中で、わたしは知らない女性と二人で、知らない宿に宿泊していた。畳の部屋には小さな座卓が置かれていた。電気を消して寝ている間に、座卓の上の電話から「ピー」という電子音が聞こえた。その音で起きたわたしたちは、これは怪奇現象だねと話し、どうしたものだろうと相談しあった。部屋にはどことなくおどろおどろしい気配が漂っていたけれど、わたしはまったく怖くはなかった。わたしは「わたしたちは疲れていて休みたいから、睡眠の邪魔をしないでくれ!」と見えない何かに向かって大きな声で訴えた。その後シーンは切り替わり、わたしは大きな古い木造建築の中にいた。中は劇場になっていて、これから何か舞台が始まるようだった。そこでもやはり、いくつかの怪奇現象が起きた。わたしは、その原因を探ろうとして、建物の二階部分に古い廟のようなものが放置されているのを見つけた。厚手の紙で作られた古い証明書のようなものを誰かが持ってきた。そこには「祀られていた神の御霊は既に移転された」と書かれていた。しかし、わたしは、そこにはまだ何か残っていると感じた。「やれやれ、仕方ない、ひと仕事するか」と、霊だか神だかとの交信を始める決意を…

きれいな水が流れるところ

今朝目覚める直前に見ていた夢の中で、地図の中にCarl Zeissという名称を見つけた。そのすぐそばには「月の見える油田」という地名があり、さらにその近くには「仏陀」という文字があった。いずれも地図上では山の中で、わたしは「きっときれいな水が流れるところなのだろう」と思っていた。…

別れようと屈託なく伝える夢

夢の中で、わたしは知らない部屋の真ん中に置かれたベッドで眠っていた。わたしは長い旅から戻ったばかりでとても疲れており、一日中眠るつもりだった。しかし、突然たくさんの人が部屋に入ってきて、列を作って座りはじめた。どうやらみな若い学生たちのようだった。中には教師らしい大人の姿もあった。人々はみなベッドで眠っているわたしのことを訝しげな目で見ていた。 そうするうちに、スーツを身に着けたわたしの元夫が現れ、ぎっしりと肩を並べて座った人々の前に置かれたホワイトボードに数式のようなものを書きはじめた。そこでわたしは、今から何か講義らしきものが始まるらしいことを察した。わたしは、布団の中でしばらく迷った挙句、ベッドから出て、人々をかき分けるように歩いて部屋の外へ出た。せめてパジャマ(オレンジ色だった)を身に着けていたから、ベッドから出ることができて良かったと思っていた。 ドアを出たところには、わたしの母が使っていた着物箪笥に似た箪笥が3つ並んでいた。わたしは、外へ出るために着替えようと思い引き出しを開けたが、服は見つからなかった。磨りガラスがはめこまれた扉の向こう側に、ホワイトボードに長い数式を…

大きな川を上る夢、ボルヘス、アルゼンチンからのメッセージ

ゆったりと流れる大きな川の夢を見た。ヴルタヴァ川に似ていたけれど、どこにもない川のようだった。わたしは街から上流へと川沿いに移動していた。途中、川の両側に大きな岩場が切り立つ場所があり、わたしは川の真ん中から向こう側を眺めてその光景に感嘆していた。確か写真を撮っていたように思う。 上流に向かっても川は大きくて、たっぷりの水が滔々と流れていた。どんどん上流に向かうと小さな町が見えてきた。建物の様子や風景はやはりチェコのそれらに似ていた。わたしは、川の上に架かる橋に隣接された駅のようなところへ向かい、建物の中へ入った。そこから先は覚えていない。 この夢を見たあと、ホルヘ・ルイス・ボルヘス『詩法(The Art of Poetry)』の言葉を思い返していた。ピンホール写真を通して知り合ったアルゼンチンの画家から「以前から言っているように、君は夢の本を書くべきだよ。」というメッセージが届いた。…

巨大な飛行船と美しい人

今朝方見た夢の中で、わたしはアニメに出てくるような巨大な飛行船の中にいた。大きな窓の向こうには、巨大な羽根のようなものが見えていて、わたしは、そばにいた人に「あれはプロペラなの?」と尋ねていた。その飛行船のような乗り物の中は広々としていて、とても居心地が良かった。 そばにいたのは見たことのない男性だったが、夢の中では昔から知っている人のようだった。現実に存在していてもおかしくないようでいて、映像のようにも感じられる美しい人で、髪も肌も身に纏っているものもすべてが茶色~ベージュ色だった。彼のそばにいるのは本当に心地よくて、わたしはすっかり安らいでいた。…

魚屋でホタテを買う夢、垂直に上昇する飛行機の夢

小さな古い魚屋の軒先で、大きな殻付きのホタテが売られていた夢の中のシーンが印象に残っている。そこはアジアの片田舎のような場所で、ゆったりと流れる川に沿った道にぽつんと魚屋が建っていた。わたしは、せっせと働いている中年女性にまだホタテはあるかと尋ね、6つ、7つか、いや、9つくださいと言った。 同じ夢だったか、それとも別の夢だったかは覚えていないが、わたしは水陸両用の乗り物に乗っていた。建物の中にある木造階段を勢いよく下って、そのまま外へとダイブし、目の前を流れていた大きな川に滑らかに着水した。 別の夢では、わたしは大きな飛行機が離陸するのをすぐ近くで眺めていた。飛行機はこちらに向かって離陸した後、真っ直ぐ上に向かって垂直に飛んで行った。巨大な飛行機の腹が頭上でぐいっと上向きに転換し、勢いよく上昇していった様子を覚えている。…

鳩尾に太い管がついた夢

また夢の中で身体を改造された。今回は、鳩尾のあたりに太い管が装着されていた。人工皮膚で覆われた管は一部が蛇腹になっていて、腹から突き出てすぐ垂直に曲がり、煙突のように上に向かって伸びていた。管が出ているあたりの皮膚に引き攣れるような感覚はあったけれど、痛みや不安はまったくなかった。 わたしは、病院の診察室と手術室があわさったような広くて明るい空間で、白衣を身に着けた男性から術後の最終処置を受けていた。その後、どのように場面が切り替わったかは忘れてしまったが、次に覚えているのは、大きな公衆浴場かプールの更衣室に似た空間でのシーンだ。わたしは、ロッカーにしまってあった服に着替えようとしていた。そこで、鳩尾から管が出ているため、そこにある服はどれも着用できないことに気づいた。そして「管があっても着られる服を買わなきゃ」と思っていた。周囲には様々な年齢の女性が素っ裸でうろうろしていて、時折むっとするような体臭が漂ってきた。 この場面の前か後かは覚えていないが、わたしは、何かの舞台のリハーサルに参加するため、現場へ向かう支度をしていた。公共施設の給湯室のような場所で、わたしは朝食用の紅茶を淹…