古い知人と食事をする夢

夢の中で古い知人とともに食事をしていた。もう80歳を超えておられる方で、日本にいた頃には実にいろいろとお世話になった。彼が夢に現れたのはかなり久しぶりだ。彼とは随分前に、先に死んだ方がまだ生きている方に何かしらの方法で知らせようと約束したのを覚えている。 わたしが食べていたのは肉のグリルか、または炒め物のようだった。鮮やかな緑色のパプリカが添えられていて、とても美味しかった。しかし、食べている最中に、皿の上の肉がさくらの糞のような形になり、歯ごたえや味も違ってきたような気がして、途中で食べるのを辞めてしまった。…

「死んだのだから身体はないよ」と母に言う夢

夢の中で、目の前にあったテレビの電源が突然入り、触れてもいないのにチャンネルがころころ変わって画面がせわしなく切り替わった。わたしは、何かしら超常現象が起きているんだなと思いながら部屋を出た。すると、そこは今はもう存在しない以前の実家の2階だった。 短い廊下の途中にある以前母が使っていた部屋に、祖母と母がいた。二人とも顔と存在がぼやけていた。祖母は座卓の脇に座り込んで、少し困っている様子だった。半裸でベッドの中にいた母が「寝不足でしんどい」と不機嫌な様子で訴えてきた。わたしは「お母さんはもう死んだから身体はないんだよ、だからしんどいはずはないよ」と言った。すると、母は「あ、そうか」と気づいたようだったが、まだ少し不服そうだった。 そこで、隣の部屋にいたパートナーがくしゃみをするのが聞こえて目が覚めた。 12時間ほど眠っていくつも夢を見た。まるで夢の中で何日間も過ごしていたような感じがする。昭和の雰囲気が残る古い雑居ビルの中を歩いていた場面を思い出す。全体的に紫がかっていた。目が覚めた後にも、寝室全体に異世界めいた気配が漂っていた。…

皆既月食と満月

夢の中で皆既日食を見ていた。はじめは月だと思っていたが、外に出てみると、暗い空に浮かぶ黒い円の縁を炎のように揺れる光が包んでいた。さらに、その皆既日食の下には満月が出ていた。 外に出るために靴を履いていたら、さくらがモルモットぐらいの大きさになって走り回り、足元にすり寄ってきた。確か母もその場にいたと思うが、印象がぼやけている。母は最近何度か夢に現れている気がするが、彼女は死んでから後、夢の中で言葉を発することがない。…

「そのままでは死ぬ」と言われる夢

今朝見た夢で、わたしは誰かから「そのままでは死ぬ」と言われていた。夢の中のわたしの体には自覚のない病が進行していて、治療をしなければ死ぬという意味だった。わたし自身は特に感情が動くこともなく平然と笑っていた。そこは診療所のようであり会議室のようでもある明るく広々とした空間だった。近くには母のパートナーが座っていた。もしかすると母もそこにいたかもしれない。彼はわたしに治療を受けてもらいたがっているようだったが、何も言わなかった。…

「確実に壊れる」と男は言った

風の音で目が覚めた。ストームが通り過ぎていったようだ。煙突に吹き込む風が建物中に響いていた。夜明け前というのに近くで工事でもしているのかと思うほど大きな音だった。 昨日は心身の調子がしっくりこなかったので、何も食べずに13時頃ベッドで横になった。そして、そのまま今朝5時まで眠り続けた。あまりにたくさんの夢を見たので、まだ意識がぼんやりしている。まるで数日ほど夢の中の世界を生きていたようだ。 たくさん見た夢の中で最も印象に残っているのは、すぐそばにいた男が笑顔で「確実に壊れる」と言った場面だ。複数の人種が混ざったような顔と逞しい躰を持つ背の高い男で、とても良い香りを纏っていた。…

出雲、エジプト、トゥバン、シリウス、龍蛇、鯨

昨日は18時に寝て、今日は2時に起きた。いくつも夢を見て、わたしはまた夢の中で何かを食べていた。ある夢の中で、わたしは複数の知らない人たちとともに飲食店にいた。注文を聞きに来たスタッフがメニューを持ち去ろうとしたのを止めて、手にしたメニューの右上に書かれていた「出雲そば」を注文していた。最近は夢の中で麵類を食べていることが多い。 出雲はこれまでに三度訪れた。日本の中でも特別に好きな土地のひとつだ。元出雲族も龍蛇族だと言われていて、エジプトに繋がっている。スサノオとオシリス、いずれも星信仰だ。恒星トゥバンのことが気になりはじめてから何かと龍蛇づいている。さらに鯨がそれについて回る。 先日書いた龍涎香の話 [https://www.hvezda369.cz/2021-03-07/] だってそうだ。鯨の体内から吐き出される龍の涎。そもそも、わたしは随分前から龍づいている。16年前の夏に夢の中で「貴船」と言われて龍神を祀る貴船神社を訪ね、同じ年に出雲大社の神在祭に参列したことを思い出す。これはわたしのごく個人的な神話でありながら、悠久の物語でもある。…

夢で訪れる懐かしい場所

月のめぐりに伴う体調低下のため、ここ数日はひたすら眠って夢を見ていた。どの夢の中でもわたしは、まったく知らないのに懐かしい場所にいた。思い出すだけで胸がじわりと温かくなるほど親しみを覚える場所だった。目が覚めた後もあの場所に還りたくて仕方なく、この世に適応するのに時間がかかった。 ある夢では、わたしは大きなターミナル駅のそばにある高い山の上にいた。山は深々と緑に覆われ、崖から溢れ落ちた水が川になって滔々と流れていた。遠くに見える超高層ビルから未来型戦闘機のような飛行物体が垂直に落下したかと思うと、急角度で上昇して猛スピード飛び去って行った。 また別の夢では、わたしは古い木造建築の一室にいた。さくらも一緒で、その夜はそこに宿泊するようだった。窓際の天井に小さな蛾が一匹止まっていたので、手に持っていた書類か何かで追いやって窓から外へ逃がした。窓の外枠には他にももう1匹小さな蛾がじっと止まっていた。…

シリウスの夢-2

ここ数日ほどは、寝る前にいつもシリウスのことを思っている。今日見た夢の中にも、知らない顔ばかりなのにどこか懐かしい人たちがたくさんいた。わたしは高さ1000m以上ありそうな超高層ビルの上からガラス越しに地上を眺めていた。眼下には見たことのない未来的な街並みが広がっていて、空がとてもきれいだった。…