草野マサムネさんと一緒に歌う夢

夢の中で草野マサムネさんと一緒に歌っていた。船あるいは宇宙船の中のような空間だった。二段ベッドのくちゃくちゃになったシーツの上で、気持ちよく最後まで歌いきった。彼が書く歌詞は声に出して歌うと気持ちいい。あちらでもなくこちらでもない境界線上をうまく描いている。 確か、彼の火星は水瓶座15度「フェンスの上にとまっている2羽のラブバード」で、わたしの水星と同じ位置だった。他の天体もなるほどという配置だったのを覚えている。彼が書く歌詞はわたしの中である種の型になっている。その言葉にはするりと向こう側へ抜け出すような作用がある。…

小さなペンギンを食べる夢

今朝見た夢。 わたしはVとともにまったく知らないフラットに引っ越していた。100㎡はある広々としたリビングルームは、一方の壁が全面ガラス張りになっていて、外から丸見えだった。隣のフラットの壁もまたガラス張りで、オフィスルームらしい隣人の洒落た部屋が廊下越しに見えていた。 室内には既にセンスの良いソファーや家具が置かれていたが、それでもとにかく広かった。床や壁に木材がふんだんに使われた、落ち着いた雰囲気の快適な空間だった。反対側の隣にはイタリアンレストランがあり、壁には煉瓦造りのカウンター窓が設置されていて、そこからテイクアウト注文ができるようになっていた。 わたしはそのイタリアンレストランを訪れた。ビールとおすすめの一品が運ばれてきた。Carlsbergという銘柄を聞いた気がする。深い緑色のグラスが印象的だった。食べているうちに小皿の中身が極小のペンギンのマリネであることに気づいた。いくつもの小さなペンギンが丸ごと野菜などと和えられていた。目玉らしい小さな球体を歯で嚙み潰した感触を覚えている。 場面は変わり、わたしはフラットに戻っていた。Vは往復180分かけて車でプラハまで出向…

古い知人が現れた夢

8年ほど前に死んだ知人が夢に現れた。 昔の実家に似た建物の中で、わたしは法事か何かを取り仕切っていた。座敷にはテーブルがいくつも並んでいて、既に多くの人が集まっていた。玄関の前に仕出し屋の車が停り、知人がオーダーしたという寿司や料理が届いた。わたしはそのあまりの豪華さと量に驚いた。調理用白衣を着た配達人は、わたしが驚いているのが嬉しいようで「うちの寿司は豪華でしょう!」というようなことを言っていた。 わたしはその豪華な寿司やたくさんの料理をテーブルへ運んだ。やがて知人が到着した。彼は生前と同じく優しい雰囲気を纏っていた。しかし、顔ははっきりとは見えなかった。 既に亡くなっている人が夢に現れることは割とよくある。しかし、彼らの顔や姿はいつも曖昧ではっきりと見えることがない。母方の祖母は夢の中ではいつも少し離れたところにいて姿すら見えない。それでも、それが誰なのかはわかる。 既に肉体という物質的な形を脱した彼らの顔や姿がはっきりと見えないのは当たり前だ。夢の中の彼らは、実際には生前の彼らではない。わたしの意識が、夢の中での体験を描写するために、彼らを象徴あるいは記憶の型として利用し…

犬になったり人間になったりする夢とリカオンとの遭遇

これは今朝見た夢のうちのひとつ。 大きな広場で屋外イベントが開催されていた。テントの中では人々が料理を作っていて、味付けされた肉や魚に葉野菜が重ねられたものがテーブルの上で山盛りになっていた。 すぐそばの地面で寝そべるさくらの身体の上に、取り除かれた葉野菜の外側でデコレーションがなされているのを見つけた。わたしが声をかけると、さくらは立ち上がった。何人かの人たちがさくらの写真を撮ってもいいかと尋ねてきたが、さくらは「この場所を離れよう」と言った。 わたしたちは別の場所へ向かって歩き始めた。ふと気づくと、わたしの身体はいつの間にか犬になっていて、さくらと並んで四つ足で歩いていた。少し離れたところにリカオンの親子がいて、こちらの様子を伺っているのが見えた。 そして、2匹の子リカオンたちが、興味深そうにゆっくりとわたしたちに近づいてきた。さくらは少し警戒していたが、リカオンたちからは攻撃的な気配は感じられなかった。やがて親リカオンも近づいてきて、わたしたちのにおいを嗅ぎ、友好的な態度を見せた。さくらも安心したようで、リラックスしていた。 わたしの身体はいつの間にか人間に戻っていた。…

ミラクの夢

夢の中で歩きながらバイオリンのような弦楽器を奏でていた。周囲には似た楽器を手にした人たちが何人もいたが、どう鳴らせばいいか戸惑っている様子だった。わたしは好き勝手に楽器を振り回し、よく分からない方法で好きな楽曲を自由に奏でていた。とても楽しかったし、他の人たちも笑顔で楽しそうだった。 道を歩いていたはずが、いつの間にか水の中にいて、わたしは魚のようにすいすい泳いだ。やっぱりと楽しくて、周囲にいた人たちも楽しそうだった。 そこでぱっと目が覚めた。すると、視界の先に色を変えながら光る四角い枠のようなものが見えていた。その向こうには窓の外に夜空が見えていて、まるで宇宙空間へワープするゲートが開いたかのようだった。少し驚いて目を何度も閉じたり開いたりしているうちに、光のゲートは消えていった。 昨夜はまた眠りに就く前に「わたしがどこから来たのか、故郷の星を教えてほしい」と思っていた。そして、ミラク、トゥバンという2つの星の名が頭に浮かんだ後、すーっと眠りに落ちたのだった。…

雨上がりの湿地を裸足で歩く夢、どしゃ降りの中で鳩に話しかける夢

名前を思い出すにも時間がかかるほど古い知人が夢に登場した。既に亡くなっている父方の叔父や祖母もいた気がする。 雨が上がった後の湿地を裸足で歩いていた場面が強く印象に残っている。足に触れる水や泥や草の感触がリアルによみがえる。 雨が降る夜の街を自転車で移動していた場面も覚えている。乗っていたのは普通の自転車ではなく、わたしはかなり前傾姿勢になって高速で走っていた。途中、商店街のような場所や、デパートの中のような空間を通り抜けた。わたしは「随分夜遅くまで営業しているんだな」などと思っていた。 道路が川になりそうな程の土砂降りの雨の中、一羽の鳩がガラス張りの建物の前にぽつんと佇んでいるのが見えたので、近づいて「雨宿りをしなよ」と声をかけたら、鳩はハッと目が覚めたかのような顔をして、ぴょんぴょんと飛び跳ねて屋根の下へと移動していった。 また、別の夢あるいは別の場面では、わたしはやはり夜の街を歩いていた。そこは入り組んだ路地にさまざまな店舗が軒を連ねる古い街で、薬局や居酒屋の看板に明かりが灯っていたのを覚えている。わたしは、昔の実家に向かっていたような気がするが、そこは実際にはまったく知…

仕事を辞めて遠くへ移動する夢と、大量の古い書物がある古い建物の夢

夢の中で、わたしは日本の組織で働いており、約2週間後にそこを辞めることになっていた。他にも近々辞める人がいるようで、彼らに贈る餞別品の費用を募る手紙が回ってきたが、その文章には主旨から外れた内容が過剰に書かれていて冗長すぎて読めなかった。わたし自身は誰にも知らせずに辞めるつもりだった。 わたしは、一年ほど前にその土地へ戻ってきたものの、組織を辞めて、またどこか離れた場所へ引っ越すようだった。幼なじみと彼女の母親、そしてわたしの母(彼女だけ姿は見えなかった)とともに歩きながら、わたしたちは近いうちに送別会をしようと話していた。幼なじみは勤務先を休める日を探していた。 別の夢または別の場面では、わたしは車を運転しながら駐車場を探していた。まるで知らない場所だったが、わたしは”以前にも駐車したことがある”駐車場に車を停めた。その前には古い木造の長屋のような建物があり、中は大量の古書で溢れていて、古い書物と古い建物の黴臭いような匂いが漂っていた。 わたしは、積み重なった古書の隙間に、自分が持っていた一冊の本を忍び込ませた。誰もいないと思っていたその建物の入口には小さな部屋があり、そこには…

飛行船、飛行物体の中の広い空間、風船のような体を持つ柔和な男性

今朝見た夢の中でわたしが暮らしていた街には飛行船の発着場があった。わたしは、大きな飛行船が着陸しては乗客を乗せて離陸していく様子を眺めていた。 別の場面あるいは別の夢では、わたしは飛行移動する乗り物に乗っていた。その飛行物体は飛行機なのか飛行船なのかはわからなかったが、中は大学の講義室かホテルのパーティー会場ほどの広さがある大きなもので、わたしの周囲には多くの人が座っていた。職場のメンバーもその中にいたような気がする。そして、乗客係のスタッフの一人がわたしのパートナーらしかった(実際にはまったく知らない人物)。背が高く、大きな身体つきをした男性で、柔和な笑顔と寛容な雰囲気をまとっていた。ルチアーノ・パヴァロッティに少し似ていた気がする。わたしは彼の働きを誇りに感じ、他の乗客の前で彼を労っていた。 丸く膨らんだ飛行船や、空を移動する飛行物体の中の大きな空間、風船のように大きな体をした柔和な笑顔の男性など、いずれも魚座満月っぽい夢だった。…