母が買ってきた食べ物を食べる夢

夢の中で、建て替えられる前の古い実家にいた。滞在2日目の朝らしく、4日目にはわたしはそこを出発して自分の場所へ帰る予定だった。わたしは着ていたパジャマの洗濯をするかどうか迷っていた。すると、玄関から賑やかな声と音が聞こえてきた。買い物に出ていた母が帰ってきたようだった。 母は実際によくしていたように、美味しいと聞いた店を訪ねてさまざまな食べ物を買ってきた。食パンやサンドイッチ、産直市場で購入された野菜などが見えた。夢の中でわたしは、彼女が既に死んでいることはわかっていたが、何も言わなかった。そして、わたしは早速その美味しそうなパンを食べることにした。 そこには母のパートナーもいて、わたしたちは台所へ移動し、母が買ってきた食べ物を皿へ移した。彼もまた、母が既に死んでいることをわかっているようだったが何も言わなかった。母は流し台の前で買ってきた食材の世話をしているようだった。ストーブが2つも稼働していて部屋はとても暖かかった。 母のパートナーがわたしに、あまりに暖かいからストーブをひとつ消そうかと言った。わたしは彼に、母が死んでからもうすぐ一年半、あっという間だったねと話した。すると…

ガンジーの頭蓋骨、ブルーグレーの美しい鉱石

夢の中で、自分のところにある鉱物を訪ねてきた人々に紹介していた。まったく知らないショールームのような広い空間だったが、わたしはそこをよく知っているようだった。人々の中にはVの友人Lと彼の妻がいて、彼は小さな骸骨に興味を示した。わたしは「それは『ガンジーの頭』だ」と紹介した。 少し灰色を帯びた青い半透明の鉱石がアップになった場面も覚えている。形は大きな水晶クラスターのようだったが、これまでに見たことのない石だった。 ここしばらくはスピカあるいはアトランティスへ行くと決めて眠りに入っているが、はっきりとした夢の記憶を持ち帰ることができずにいる。断片的な場面を覚えていることもあるが、抽象的過ぎて言語化できない。また、どこか懐かしい人々に会っていたような感触も残っている。…

干からびて小さくなった母の笑顔と格納庫のような病院の夢

今朝見た夢の断片を思い出した。わたしは母と一緒にタクシーにのって”病院”へ向かっていた。母は生前の姿とはまったく異なり、ミイラのように小さく干からびていたけれど、顔には満面の笑みを浮かべていて、調子も機嫌も良さそうだった。タクシーの運転手はまったく知らない男性だった。 この場面の前だったか後だったかははっきりしないが、わたしは病院にいた。とはいえ、そこは病院というよりも、航空機あるいは宇宙船の格納庫のような場所で、何人もの人たちが動き回っていた。母と彼女のパートナーもそこにいたような気がするが覚えていない。…

海の夢、そしてアルゴー船

日食が起きている頃に海の夢を見た。わたしは渚を歩きながら、ゆったりのたうつ海を眺めていた。深い藍色の海原は手前になるにつれ緑を帯び、絶え間なく寄せくる波が作る白い飛沫が美しい文様を描いていた。やがて、巨大な古い木造帆船の一部が視界に入った。わたしは「これがわたしが撮った写真に写っていた船か」と思っていた。 船の全体は見えなかったが、視界に入った部分だけでも相当な大きさだった。いくつもの太い木材がしっかりと組み合わさっており、その重厚感にはわずかに恐怖すら感じた。船体からは、これまでにいくつもの厳しい航海を経てきたであろう風格が漂っていた。 場面は変わり、わたしは木の杭の上を渡り歩きながら、引き潮の海を眺めていた。みるみるうちに水が引いていき、渚は広さを増していった。動いていく水を足に感じながら、浅瀬を歩いた。辺りには誰もおらず、とても静かだった。景色は全体的に翳りを帯びていたが、海の色は鮮やかで美しかった。 目が覚めた後、アルゴー船の名が頭に浮かんだ。イアーソーンがコルキスの黄金の羊の毛皮を求めて旅に出るために建造された巨大な船。ヘラクレスや、双子のカストールとポリュデウケー…

犬を拾う夢、シーサーのような二頭の狛犬

夢の中で、茶色い猫を抱いたまま、片手でハンドルを握って自転車でトンネルの中を走っていた。途中、コーギーのミックスのような犬が捨てられているのを見つけて自転車をとめた。人懐っこい大きな目をしたかわいい犬だった。知らない女性が現れて犬を助けようとしたので、わたしも協力することにした。女性は、その犬を安全な場所へと運ぶため透明なビニール袋に入れた。 そうして、わたしたちは一緒に移動した。公共休憩所のような場所へ辿り着き、わたしたちは犬を袋から出した。薄暗くて温かい、絨毯敷の空間だった。そこには二頭の番犬あるいは狛犬のような生き物がいて、こちらの様子を伺っていた。二頭とも大型犬ほどの大きさで、身体の毛がところどころ抜けていたか無い状態で肌が露出しており、顔はシーサーのようだった。わたしたちのことを少し警戒しているようではあったが、攻撃してくる様子はなかった。 女性が袋から出した犬の身体をチェックした後、何かの粉末をに取りだして計量した。水に混ぜて犬に飲ませるようだった。わたしたちは、保護した犬が番犬(狛犬)に攻撃されないよう慎重に動いた。二頭の番犬のうちの一頭が立ち上がってこちらの様子を見…

さくらを抱いて海へ向かう夢と、母とともに電車に乗って巨大なターミナル駅へ向かう夢

海へ行く夢を見た。わたしは海のそばに建つ古い大きな家屋のような宿泊施設に滞在していた。古い友人と名前も思い出せない昔の知人、そして母も一緒にいた気がする。いくつかの夢の記憶が混ざりあって混沌としている。 ある場面で、わたしはさくらを抱いて海の方へ向かって歩いていた。海へと続く道はなだらかな下り坂だった。空はよく晴れていて、暑くも寒くもなく心地よい気候だった。さくらはなかなか重くて抱えて歩くのは大変だったが、苦痛ではなかった。 別の夢では、わたしは母とともに”東京”の街を移動していた。彼女は”秋葉原駅”に行くと言っていた。夢の中の”秋葉原駅”は巨大なターミナル駅で、ハブ空港ほどもある近未来的な大きな建物からそこらじゅうへ路線が繋がっていた。わたしたちはそこへ向かっていた気もするし、既にそこにいたような気もする。 わたしは他にもっと早くて便利な行き方があると話したが、彼女は特定の電車で目的地へ向かいたがった。彼女はその電車の切符かパスを既に持っていたが、わたしは持っていなかった。バックパックの中のパスケースから様々なカードが出てきたが、どれも別の電車用だったので、わたしは切符を買うこ…

カシオペアとアルニラムの結託か

いくつか見た夢から持ち帰ってきた記憶のひとつは、男が授乳されている場面だった。大きな乳房がアップになったシーンが印象に残っているが、女の顔は見えなかった。そのうち、その女の顔が、授乳を受けていた男の顔に入れ替わった。それを見てわたしは「こんな風に主客が入れ替わるのか」と思っていた。 乳房はカシオペアの象徴。母乳をたくさん与える過保護なカシオペアは、高低の落差をなだらかな階段や坂にする。主体と客体が入れ替わるのはアルニラム。見る力を見られる力に変えたり、見られるものを見るものに変えたりする。カシオペアとアルニラムが結託しているということだろうか。 昨夜はあまりに眠くて、何かを思う間もなく気を失った。脚に軽い怪我をしているさくらの様子を見るため一度目を覚ました後、もうひと眠りした時にこの夢をみた。何も意図していなかったけれど、あちらの方からやってきた。…

上昇するエスカレーターの夢

またたくさん夢を見た。何度目が覚めてもまだ次の夢が見たくて再び眠ることを繰り返した。目覚めた時の感覚で、もうひと眠りするのがいいかどうかがわかるようになってきた。まだ更に”あちら側”との接触がありそうな時には、頭も身体も起きようとせず、再び半覚醒状態あるいは夢に向かおうとする。 今日見た夢から持ち帰ってこれたのはいずれも上昇するエスカレーターの場面だった。ある夢では、わたしは北欧のどこかの街の駅にあるエスカレーターに乗り、周辺の景色や人々の行動を眺めながら「国や地域が違えど地上社会の中における人間の営みに根本的な違いはない」というようなことを思っていた。 別の夢では、上昇するエスカレーターに乗る女性が、身につけていた濃い青のワンピースを瞬時にさまざまな形に変え、次々と装い方を変化させる様子を見ていた。彼女の背後には彼女の知人らしい男性がいて、手摺の上で大きく風にたなびく彼女のドレスの袖を彼が軽く押さえたのが始まりだった。…