月の道あるいは月齢にまつわる試験

夢の中でのこと。わたしは大学のような場所で試験を受けることになっているが、まったく準備をしておらず、試験が始まる前に教室に侵入して試験内容を先取りしようとしていた。わたしには男性の同行者がいて、彼は小さなデジタル機器のようなもので試験の内容をコピーしているようだった。 試験は2つあり、そのうち1つの課題は月に関するもののようだった。「月の道」あるいは「月齢」という言葉が書かれていた気がする。 わたしよりも課題についてよく知っていると思われる同行者(彼はその分野の先輩あるいは専門家で、わたしをサポートしてくれているようだった)が「この内容なら君は試験をパスできるよ。時間に遅れても後からレポートを提出すれば十分だ」というようなことを言っていた。 突然扉が開き、教授らしき男性二人がやってきて、わたしたちの存在にびっくりしていた。わたしたちは、間違えて早くに入室してしまった振りをしながら逃げ出した。 他にもいくつも夢を見たが詳しい内容は思い出せない。また夢の中であちこち旅をしていたように思う。確か母が現れた場面もあった。ここ数日の間に母は何度か夢に出てきた。…

紀伊半島の最南端にある町から来た女性と、白いマキシ丈ワンピースの夢

夢の中でまた旅をしていた。わたしは山間を走る電車に乗って移動していた。山の中にある観光地のような町で、地元の人たちが通う小さな個人商店を訪ね、餅のようなお菓子を2種類2~3個つずつ購入していた場面を覚えている。 同じ夢だったか、それとも別の夢かは忘れてしまったが、わたしはVとともに現実とはまるで異なる街で暮らしていて、新しく開店したというアジア料理の店を訪れていた。店主は日本人ではなかったが東アジア系の容姿や雰囲気を持つ女性で、大西洋に突き出した半島の最南端から来たとのことだった。 紀伊半島あたりの地図が同時に見えていて、串本町・潮岬の少し東(右)にローマ字あるいはカタカナで地名が記されていたが、忘れてしまった。確か2音の名称だった気がする。 その後おそらく別の夢で、わたしは何か特別な用事で出かけるために服を選んでいた。昔の実家の2階にあった母の部屋に似た空間にいて、もしかしたら母もそこにいたかもしれない。わたしは、現実には選ぶことのなさそうなマキシ丈の白い綿のワンピースを着て、白いスニーカーに合わせようとしていた。…

ハリネズミの赤ちゃんと、昔の友人に当時の状況を話す夢

今朝もまた夢の中で20年以上前に親しかった人に会っていた。わたしたちは、彼の自宅だという広い庭のある大きな古い日本家屋にいた。庭に面した廊下を歩いていると、どこかから小さな木の実のようなものが落ちてきて、弾けて2つに分かれた。2つの粒は2匹の小さなハリネズミの赤ちゃんになった。 ハリネズミの赤ちゃんは庭に走り出ていった。庭にはさらにたくさんの小さなハリネズミの赤ちゃんが走り回っていた。しばらく観察していたが、やがてすべての赤ちゃんハリネズミはどこかに隠れて消えてしまった。 わたしたちは2階に上がった。1階には従業員や客がいるので、2階の方が安心してくつろげるようだった。わたしはそこで、20数年前の当時の自分がどんなことに苦しみ、どのような状況を生きていたかを説明した。 幼少期から虐待を受けていたことや、支配的で暴力的な母親との関係に苦しんでいたこと、それ故に自尊心が低く自虐的で自分も他者も大切にできなかったことなどを率直に話し、当時は彼にも迷惑をかけただろうと謝った。彼は、当時のわたしがどのような状態にあったかを理解したようだった。 おそらくこの夢の途中だったと思うが、トイレで…

25年以上前のアルバイト仲間と共にいる夢

夢の中で京都を訪れていた。とはいえそこは実際の京都とはまったく異なる街だった。京都で暮らしていた頃にアルバイト仲間だった女性と一緒にいた。25年以上も前の知り合いで、彼女が夢に現れたのはおそらく初めてのことだった。わたしたちは大きなビルの中のエレベーターに乗って地上へ向かっていた。 エレベーターには他にも複数の人たちが乗り合わせていた。彼らはにぎやかで、妙に馴れ馴れしく、一人の女性などは顔をわたしの肩に載せてきたりもした。わたしたちはそんな彼らの様子が快適ではなかったので距離を置こうとしていた。彼らはビルの中にある製薬会社の職員とのことだった。 エレベーターが一階に到着し、わたしたちはビルの外へ出た。わたしはそこから電車で宿泊先のホテルへ向かう予定だった。昔のアルバイト仲間はパートナーらしい男性とともに自宅へ帰るようだった。わたしは「大宮」へ向かうことに決め、彼女たちとともに駅へ向かった。 夢に現れた昔のアルバイト仲間のことは、これまでにも思い出したことはあったはずだけれど、名前は思い出せずにいた。しかし、今朝目が覚めた後、唐突に彼女の名前を思い出した。…

割れた膝から水晶を取り出す夢

夢の中で、膝が熟したザクロのように大きく割れていて、内側には大粒の水晶がたくさん詰まっていた。どれもみな透明度の高いきれいな水晶だった。わたしは水晶をひとつずつ取り除いた。痛みはなかった。すべて取り除いた後、開いた肉と皮膚を閉じて押さえると、割れ目はなくなり膝は元通りに戻った。…

地上は実際には地下階だという夢

夢の中でのこと。地下から地上へ出ようとしていて、別の人たちはエレベーターに乗ったが、わたしは階段を昇ることにした。すぐそこに人々が往来する地上の様子が見えていたが、階段には出口がなく地上には繋がっていなかった。わたしはエレベーターに乗り、1階で降りた。しかし、そこは地上3階か4階あるいは6階だった。そのフロアは何かのオフィスのようで、そこにいたクリエイターらしい男性が、1フロアは実質的には2~3フロアなので、地上1階に行きたい場合には地下〇階でエレベーターを降りる必要があると教えてくれた。 ここしばらく続いている燃え尽きたかのような無気力状態は鬱というよりも眠りに近い。ちょうど現在木星は魚座30度「巨大な石の顔」にあり、冬至の直前に牡羊座へ移動する。「石」とは眠りのこと。存在の大きな暗転の場。…

天皇の前で祝詞を上げる依頼を受けたが、電話口からは音楽しか聞こえない夢

夢の中で日本に滞在していて、翌日に何かの式典の中で天皇を前にして特別なプロトコルに則ったスピーチを行うよう依頼されていた。しかし、わたしはスピーチの原稿をまだ受け取っておらず、詳細も聞いていなかったので、依頼主である友人に電話で問い合わせることにした。 電話は繋がったが、電話口からはなぜか交響曲のような音楽が流れるばかりで、彼とは話ができなかった。もう一度電話をしてみたものの、楽曲は違えどやはり音楽が延々と流れてくるだけだった。あきらめて日本を発つ準備をすることにした。わたしはその式典の翌日には日本を離れる予定だった。 贅沢な造りのホテルのような大きな建物の中を歩き、デパートのファッションフロアような空間に辿り着いた。たくさんのカラフルなシルクのスカーフが並んだ店を通り抜けながら、わたしは買いそびれていた服を買いに行こうと思いたった。しかし、目当ての店には店員の姿が見当たらなかった。 書いてみて思い出したが、天皇の前で行うよう依頼されていたのは、スピーチというよりも祝詞のようなものだったかもしれない。とにかく何か特別な言語だった。…

薄暗いバーで酒はもう要らないと実感する夢

今朝見た夢では、わたしは昔の知人に連れられて隠れ家のようなバーを訪れていた。ほんのりとピンクあるいは紫がかったその薄暗い空間にはたくさんの人が集っていた。昔の知人は店主(彼は鮮やかな緑色のシャツを着ていた)をよく知っているようで、彼らは親しげに挨拶を交わしていた。 やがて昔の知人がオーダーしたらしい特別なボトルがいくつか運ばれてきた。彼が「これはチェコでは見つけられないでしょう」と言い、それを聞いた店主は少し訝しげな様子でわたしの顔を見ていた。人々はみな酒を飲んで楽しそうに歓談していたが、わたしは自分はもう酒という嗜好品をまったく欲していないことを確認していた。…