Oneiric

Instagramで相互フォローしているアーティストが、わたしが思ったり調べたりしていることに関連する絵をよく投稿していて驚く。昨日彼女はアクリルガッシュで描かれたモノクロームのピラミッドと彗星の絵を投稿した。ちょうどわたしはまた古代エジプトの書記官(以前絵にも描いたMitriという人物)と当時の恒星信仰について思い、似たテーマの絵の下描きをしたところだった。 彼女がわたしのアカウントをフォローしはじめたのはつい先日のことだ。そして、何気なく見てみた彼女の絵にわたしはすぐ強く惹かれた。さらにわたしは彼女のアカウントを通して、他にも強く惹かれる絵を描くアーティストを何人も見つけた。 昨夜、彼女と初めて短いメッセージを交わした。やはり彼女も古代エジプトの恒星信仰に関心があるようで、ドゴン族のシリウス神話のことなども話題に上がった。彼女は、わたしの絵を「oneiric」だと表現してくれた。それはこの上ない賛辞であると同時に、やはり彼女とはどこかで共振しているのだなと感じる言葉だった。なぜならわたしは、夢で見た場面や、誰のものかもわからない遠い記憶のようなビジョンを形にしたくて描いているか…

絵を描くことと夢の中での探索

夢で見た/訪れた場所や風景を絵に描くと、それまで気づいていなかったことが見えたりわかったりする。わたしは元から夢や水晶玉の中に見た場所やもの、現実には無いけれどはっきりとイメージできる風景などを描きたくて絵の練習をしているので、夢の中の場面を絵に描くのは愉しい。 絵を描くとたいていいつもお腹が減って、とても眠くなる。そうして眠るとまた夢の中で絵に描いた場所を訪れたり、その先に進んだりする。絵に描くことと夢の中での探索には相互作用がある気がしている。夢を見ては描き、描いてはまた夢を見る。そうして地上には地図も書物もない探索を続けていく。…