夢で訪れる懐かしい場所
月のめぐりに伴う体調低下のため、ここ数日はひたすら眠って夢を見ていた。どの夢の中でもわたしは、まったく知らないのに懐かしい場所にいた。思い出すだけで胸がじわりと温かくなるほど親しみを覚える場所だった。目が覚めた後もあの場所に還りたくて仕方なく、この世に適応するのに時間がかかった。
ある夢では、わたしは大きなターミナル駅のそばにある高い山の上にいた。山は深々と緑に覆われ、崖から溢れ落ちた水が川になって滔々と流れていた。遠くに見える超高層ビルから未来型戦闘機のような飛行物体が垂直に落下したかと思うと、…