タルコフスキーと武満徹

自分が撮ったあるピンホール写真がふと水墨画のように見え、そうしたら、Antony and the Johnsonsの『Dust and Water』が頭の中で流れはじめた。そうするうちに、タルコフスキーの映画の中のシーンがいくつも頭の中でゆっくりと再生されていった。そして、タルコフスキーの作品歴を改めて調べていたら、武満徹が彼について語ったインタビューを見つけた。とてもいい記事だった。 �����O�C���^�r���[���^���R�t�X�L�[�Ǔ� [http://www.imageforum.co.jp/tarkovsky/tkmt.html?fbclid=IwAR1jTCAnNnJRAy6YUCDn5x-ChPMs0MI6306AvfOMw1i17lfds5jnlqjSPNY] 「彼の映画で僕が面白いと思っているのは、ある一つの場所(空間)の中で時間が動く──もちろん長回しをしていれば、日常的な時間も当然物理的に経過しますが──。そんなことではなくて、時間がいろんな顔をして、どんどん変質しながら動いていくのが分かるんです。」 「彼は言い知れぬヴィジョンを持っていて、…

母が買ってきた食べ物を食べる夢

夢の中で、建て替えられる前の古い実家にいた。滞在2日目の朝らしく、4日目にはわたしはそこを出発して自分の場所へ帰る予定だった。わたしは着ていたパジャマの洗濯をするかどうか迷っていた。すると、玄関から賑やかな声と音が聞こえてきた。買い物に出ていた母が帰ってきたようだった。 母は実際によくしていたように、美味しいと聞いた店を訪ねてさまざまな食べ物を買ってきた。食パンやサンドイッチ、産直市場で購入された野菜などが見えた。夢の中でわたしは、彼女が既に死んでいることはわかっていたが、何も言わなかった。そして、わたしは早速その美味しそうなパンを食べることにした。 そこには母のパートナーもいて、わたしたちは台所へ移動し、母が買ってきた食べ物を皿へ移した。彼もまた、母が既に死んでいることをわかっているようだったが何も言わなかった。母は流し台の前で買ってきた食材の世話をしているようだった。ストーブが2つも稼働していて部屋はとても暖かかった。 母のパートナーがわたしに、あまりに暖かいからストーブをひとつ消そうかと言った。わたしは彼に、母が死んでからもうすぐ一年半、あっという間だったねと話した。すると…

ガンジーの頭蓋骨、ブルーグレーの美しい鉱石

夢の中で、自分のところにある鉱物を訪ねてきた人々に紹介していた。まったく知らないショールームのような広い空間だったが、わたしはそこをよく知っているようだった。人々の中にはVの友人Lと彼の妻がいて、彼は小さな骸骨に興味を示した。わたしは「それは『ガンジーの頭』だ」と紹介した。 少し灰色を帯びた青い半透明の鉱石がアップになった場面も覚えている。形は大きな水晶クラスターのようだったが、これまでに見たことのない石だった。 ここしばらくはスピカあるいはアトランティスへ行くと決めて眠りに入っているが、はっきりとした夢の記憶を持ち帰ることができずにいる。断片的な場面を覚えていることもあるが、抽象的過ぎて言語化できない。また、どこか懐かしい人々に会っていたような感触も残っている。…

The Old Soul

The Mulberry Tree by Vincent van Gogh このところ、鮮やかな黄色と深い青色の組み合わせのものがなぜか手元にやってくることが続く。オーラソーマで言えば、B047「古い魂」のボトルの色だ。10年ほど前にも同じ色の組み合わせのものがいつの間にか身の周りに集まっていて、ある日ふとそのことに気づいて驚いたことがあった。当時暮らしていた部屋にはこの色の組み合わせの絵を飾っていたが、誰の作品だったかが思い出せない。もしも今、また同じ色の絵を飾るなら、わたしはゴッホが描いたこの絵を選ぶだろう。…

絵を描きたいという衝動

子どもの頃はよく一人で架空の物語を作り、その絵を描いて遊んでいた。小学生になってからは、毎朝見ていたテレビ番組のマスコットキャラクターの絵を描いては送り、番組内で紹介されるのを楽しみにしていた。中学生の頃には、好きだった歌舞伎俳優や役柄の絵を描いて『演劇界』に投稿したりもしていた。思えばわたしは昔はよく絵を描いていた。 中学校では美術部に入部したものの、当時のわたしは支配的だった母親との関係に苦しんでいた上に、女子高特有の雰囲気に馴染めなくて周囲から攻撃を受けることも多く、ある日、美術用机にびっしりと悪口が書かれているのを見て、退部した。結局、美術部ではわたしは何一つ完成させることはなかった。 その後わたしはいつしか、「わたしには絵なんて描けない」と思いこむようになった。実際に、つい最近まで、なんとなく「わたしは絵を描くのは苦手、イラストどころか落書きも無理無理、さらっと絵が描ける人はすごいなあ」などと思っていた。 そんなわたしが、唐突にやってきた「色を使って絵を描きたい」という欲求に動かされて画材を購入した。まったく思いもよらない衝動と行動だった。「絵が描けない」と思いこんで封…