エレベーターを乗り換える

今朝方見た夢を思い出した。わたしは旅先と思われる知らない場所で、超高層ビルの上層階にある部屋に滞在しているようだった。そのビルは複合施設で、上層階にある客室へ向かうには、途中でエレベーターを乗り換える必要があった。わたしは14階あるいは15階で乗り換えようとしていた気がする。 3基あるエレベーターのうち、どれが上層階へ向かうのかがいまいちわからず、最初に乗り込んだエレベーターは間違いだと気づいてすぐに降りた。そうして、別のエレベーターに乗りなおした。わたしが滞在している部屋は、52階か53階あたりにあるようだった。…

どうしてここへ

昨日初めて顔をあわせたある業者の方は、プロのバレーボール選手でもあった。わたしたちが住んでいる建物のディヴェロッパーも元バレーボール選手で、彼らは時々一緒に練習しているそうだ。最近ある日本人バレーボール選手がチェコのチームで活躍していると聞いていたので、そうした話題でしばし盛り上がった。 会話の中で「どうしてそんな遠いところから、この国へ、しかもこの地方都市にやってきたの?」と聞かれ、経緯を簡単に話した。この質問を受けたのは久しぶりだったが、初めて会う人からは大抵いつも同じことを尋ねられるのを思い出した。 大抵その次に尋ねられるのは「チェコでの生活はどうか?チェコ/チェコ人のことをどう思うか?」と、「チェコビールは好きか?」だ。…

北朝鮮を訪れている夢

夢の中で北朝鮮を訪れていた。単独旅行ではなく、十数人ほどのグループで行動してるようだった。わたしたちは今回が初めての訪問ではなく、以前にもそこを訪れたことがあるようで、何処に行けば何が手に入るのかを既に知っていた。周囲の風景は東アジアのどこかの国の地方都市という風情だった。 道に面した飲食店のテイクアウト用カウンターで、グループの中の一人がスタッフと交渉したところ、彼は奥から小さな日本製の缶ビールをこっそり取り出し、わたしたちに手渡した。それは、その国には存在するはずのない製品だった。その後、わたしたちは市場のようなところへ行き、野菜や肉などを見て回った。どれも驚くほど安かった。 わたしたちは男性6割、女性4割程のバランスの集団で、道を歩いていると自然と男女それぞれのグループに別れがちだった。ふと、特定の人物が背後から付きまとっていることに気づき、わたしはグループのリーダー的存在の男性に「外で行動する時はバラバラにならずに、なるべくまとまって一緒にいてもらいたい」と話していた。…

17番のバスに乗る夢

ここ数日は夢の中でよく移動している。PMSのためか眠りが浅く、途切れ途切れにいくつも夢を見るので、詳細は思い出せない。 ある夢では、わたし一人ではなく、バスのようなものに乗って集団で移動していた記憶が残っている。わたしとVは、いくつかある路線の中から、目的地へ向かうには「17番」のバスに乗る必要があると気づいて乗り込んだ。 タロットの17は星。 裸の女性は信念(16 塔)から解放された自由な状態を象徴する。彼女は星から受け取ったものを池=エーテル体へと流し込む。金星(ネツァク)と月(イエソド)の間を繋ぐ。…

Atlantisの船に乗って

わたしたちが3年半前から住んでいるフラットがある建物には「Atlantis」という名が付いている。そのことに気づいたのは、ここへ引越してしばらく経ってからだった。 建物には、船や海、波を思わせるデザインがあちこちに施されている。わたしたちが住んでいるフラットも、いちばん広い部屋の壁がゆるくカーブを描いていて、東に向かう船の左舷と船首を彷彿とさせる。以前この場所には市場(ショッピングモールかな?)があったそうだが、それが焼失してしまった後、現在の「Atlantis」が新たに建てられたらしい。 わたしの母が他界した後、さくらをチェコへ連れてくると決めた直後に、Vがオンラインでこのフラットの情報を見つけた。わたしも彼も室内写真に強く惹かれ、すぐ彼に内見に出向いてもらった。当時、わたしは日本で死後事務と遺品整理、さくらの移住の準備を進めていた。そうしてわたしは、それまで一度も訪れたことのなかったこの街への引越しを決めた。わたしたちはそれよりも以前からいくつかの街で物件を探していたが、納得のいくフラットや家は見つからなかった。だからわたしは、さくらがこのフラットを引き寄せてくれたのだと思って…

時を描く

先日ふと、わたしは時を描こうとしているのかもしれない、と頭に浮かんだ。 描くことによって、何処から来たかを思い出そうとしているようにも感じるし、それはまた、何処へ向かうかという指針にもなる。…

やがて風に還る

がらんとした昼間の電車に揺られながら、窓の向こうの風にそよぐ木々や草花を眺めていると、さくらも、母も、あの友人も、あの知人も、みんな風に還っていったのだなと思う。 悠久に巡りつづけるあの風。 形ある個体としてめぐり逢い、共に過ごした僅かな時間は、必然であると同時に、またとない奇跡でもあった。…