与えられた時間はわずかだ

世の中に希望などあるはずがない。それどころか見れば見るほど絶望しかない。そして世に見るその絶望はそっくりそのまま自分自身である。己の影に反応しつづけるだけでは無のまま死ぬどころか、死んだ後も抜け出せずに延々と囚らわれたままだろう。希望とは”見つけるもの”ではないということだ。 大国の狂人のように見える”彼”も、そこに立ち向かう英雄役に没入する”彼”も、自分自身の影であると明確に自覚することができなければ、わたしたちは延々とリアクションロボットのまま同じことを繰り返す。 人は、茶番劇に没頭したままあっという間に死ぬ。わたしもあっという間に死ぬ。そのわずかな時間を、誰かや何かの意図に乗せられて感情移入し、機械的に反応するだけの道具や通路として終わるのはまっぴらごめんだ。…

形として見えているものを作り出し動かしている見えない力

形として見えているのものではなく、それらを作り出し、それらを動かしている見えない力を見る必要がある。善か悪かといった判断を超えて、そこに働いている力をただ見ること。その力を生み出している意図に気づくこと。 意図によって力が生まれ、形が作られ、物事は動いている。形として見えているもの・ことに反応しているだけでは、何もできないまま流されつづける。そこにある意図に乗りたくなければ、自らもそれに対抗するほどの意図を持つしかない。…

肉体が自ずと朽ちる時まで

絵描きの友人から、わたしが描いたパステル画を買いたいと言われて驚いた。絵を描くこと、練習することしか考えておらず、自分が描いた絵を売るという発想はまるでなかったからだ。彼女から「売れる(お金を払う価値がある)絵だと思いましたよ」と言われてさらに驚いた。 過去にわたしは彼女の作品をいくつももらったことがある。今回はわたしが、彼女が気に入った絵を贈ることにした。 先日も、別の友人が気に入ってくれたパステル画を贈り物として発送したところだ。自分が描いた絵が、それを気に入ってくれた人の手元に渡っていくのは嬉しい。 人と会うことはほとんどないし、V以外の人と話をする機会もそうそうなく、日々一人で黙々と、眺め、聞き、読み、撮ったり、書いたり、描いたりしている。そんな中で、ほんのたまにこうして思いもよらぬところから思わぬ声が届くと、見えないところで響いたり伝わったりしていることを知る。 ふと気づくとひたすら何もない無の中にいて、自分などというのもひたすらに無で、まったくもってどうしようもなくなるけれど、解決などないこともわかっているので、じっとそれを味わい、そこを経過し、そうしてまたひとつひ…

水晶を見つめる間に起きていること

松村潔氏は『水晶透視ができる本』の中で「水晶で『第二の体』を図太くすることができます。図太くなった人はたいてい健康になり、また気が強くなります。」 と書いている。また「朝倉三心の師匠である女性は水晶透視を始めてからより健康になった」というエピソードもどこかの章で目にした。 「水晶透視をすると第二の体(エーテル体)だけでなく、肉体的も健康になり、タフになる」という話は、他でも目にしたことがある。そして、わたし自身もそれを実感している。スクライイングをはじめるたびに、過去に瞑想の中で体感したクンダリーニ上昇と同じ感覚を味わい、スクライングを終えた後には肉体的にも精神的にもエネルギーがチャージされたように感じる。 実際に、水晶でスクライングをしている間に何が起きているかといえば、わたし自身は深い瞑想状態にあるように感じている。それは、日常の中で半ば自動的に稼働し続ける感覚と機械的な反応を停止させ、かといって眠りに落ちて意識を喪失するわけでもなく、その間にある半覚醒状態になるべく長く滞在するための訓練でもある。そうして、見えるものだけでなく、聞こえるもの、匂ってくるもの、感じられるもの、あ…

ジョニー・デップと長距離移動をした後、煙草を吸い、地中深くへと潜っていく彼らを見送る夢

今朝の夢。 ジョニー・デップが運転する車に乗って長い距離を移動していた。目的地に近づいてきたので「運転、疲れたでしょう」と話しかけたところ、彼は確かに少し疲れた様子でこちらを見て「草を吸おう」とハンドルを切った。次の瞬間にはわたしたちは林の奥にある小さな湖の畔にたどり着き、車を停めた。 わたしたちが乗った車のすぐ横を走っていた車の中に知り合い(実際にはまるで知らない人)がいて、彼が「草吸うんだ!」と驚いている様子が見えていた。その後、がらんとした大きな食堂のような古い木造の建物の一角に広々とした喫煙所のような空間があり、そこで彼らは煙草か何かを吸っていた。 周囲には他にも知らない人たちがたくさんいた。長い年月を経て深みを増した木材の色合いや、薄暗いけれど温かい雰囲気、どことなく土っぽくて乾いた空気などが印象に残っている。わたしも彼らとともに煙草を吸いながら「懐かしい、昔はよくここへ来た」というようなことを話していた。 その後、場面は切り替わり、ジョニー・デップ(その時点で彼は別の姿になりつつあった)と知人が、探索か発掘か何かしらの目的のために地中深くへと繋がるルートを潜っていく…