アメジストのビジョンと記憶

アメジストのビジョンと記憶

昨夜眠りに落ちる前、ぎっしりと詰まったアメジストの結晶の中を進んでいくビジョンを見ていた。アメジストでできた洞窟に入りこんだかのようで、とにかく美しかった。延々と重なる透き通る紫色へと吸い込まれるように眠りの世界へ移行した。確か、フォーマルハウトのことを思いながら横になったのだった。

小学生の頃、近所の道路でアメジストを拾ったことを思い出した。研磨とカットが施されていたので、誰かの装身具から外れてしまったのだろう。道の上にキラキラ輝く小さな紫色を発見した時の興奮は今でも覚えている。持ち帰って宝物にした。あの日、鉱石というものを初めて知った。

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