ミュージシャンの知人が訪問介護業者で働き始めたことを、彼自身のFacebookへの投稿で知った。コロナ禍で演奏の仕事がなく、オンラインでの音楽活動にも気がのらないので、潔く気持ちを切り替えたとのこと。思っていたよりもずっと楽しいと書いてあった。また、別のミュージシャンからも、音楽とはまったく関係のない仕事を始めると聞いた。
やはりコロナ禍により店が営業できず、収入が途絶えたままなので、農場へ働きに行くことにしたという、欧州のどこかでレストランを経営するシェフのツイートを目にしたのを思い出した。欧州では、各国の国境封鎖の影響もあって農業労働者が大量に不足しているそうだし、きっと良い決断だ。
彼らのように、これまでとまったく異なる新しい仕事や生活を始める人がますます増えていくだろう。既に世界はすっかり変わってしまったのだから、状況の変化や与えられる機会を待っているだけでは取り残されてしまう。未知の可能性へと自ら移行していく人たちから、新たな生き方と価値が生まれていくんだろう。