カノープス

母の在宅看取りのために日本へ帰国するより前から、カノープスという星の名が何度も心に浮かんでいた。「カノープス」と題した詩も書いた。

母の死後、彼女の国民厚生年金の手続きに向かう道中に、車の窓から「カノープス」という名の特別養護老人ホームが見えて、なるほどと思ったのを覚えている。

このところまた、眠りに落ちる前に、カノープスへ行こうと意図している。しかし、残念ながら夢の印象を持ち帰ることができずにいる。実家に滞在している間は、膨大な量の手続きや出来事への対応に精一杯で、夢を現実へと持ち込む(夢を現実に浸食させる)ことがなかなかできそうにない。

さきほど、舞踏家の友人による「カノープス ~導きの星、舟は還る~」というパフォーマンスのお知らせを目にした。多くの人がカノープスと共振しているのかもしれない。