日本からチェコに移住した柴犬さくらとの新しい生活

新居にはまだ収納家具がないので、引っ越し荷物から引っ張り出した日用品があちこちで山積みになっている。家の中はどこもかしこも混沌としていて、わたしの人生の中で最も散らかっている状態だ。そんな中をさくらがうろうろするものだから、そこら中に犬の毛も散乱している。

わたしは元々潔癖症と言えるほどのきれい好きだが、こんな状況の中ではあきらめるしかない。台所とテーブルの上(の一部)、ベッド(と言っても床にマットレスを置いただけ)周り、床はこまめに掃除しているが、荷物の整理や片付けはのんびりやっていくことにした。今も目の前は大変な混沌ぶりだが、わーすごいと他人事のように眺めながら過ごしている。

そして、潔癖症であるはずのわたしが、犬の毛だけでなく、ほこりや、小石や、人間の体毛や、ゴミくずや、虫の死骸が散乱する床の上に這いつくばって、さくらの写真を撮っているのだから、おもしろいものだ。