わたしのピンホール写真に、ある写真家から思いがけないコメントが届いた。シンプルながらも美しい言葉でわたしの写真を表現してくれていた。そして、文末には「Conglaturations」と祝福の言葉が添えられていた。
短い文章を何度も読み返す。読むたびに身体が震え、涙がこぼれそうになる。彼の言葉が表しているのは、わたしが見ている世界そのものだ。
ピンホールカメラで写真を撮り、現像されたフィルムと、できあがったプリントを見るだけで、わたしは十分に満たされていた。だから、自分の写真を通して、知らない人からこんなにも美しい言葉を贈られるとは思ってもいなかった。今もまだ驚いたまま、言葉にならない感情を味わっている。
"There is something haunting and poetic in your photo. A silence of sorts."
"To capture with your camera the emotions you experience, and having them perceived by others who were not there at that moment is a rare achievement."
自分が撮った写真の中に、自分の内側を見る。写真を通して現れるのは、自分の中にある世界だ。それは、その写真を撮るよりもずっと前からここにあるもの。とても静かで、懐かしいところ。