一昨日、10年以上前に同じ職場で働いていた女性からメールを受け取った。チェコが非常事態下にあることを知って連絡してみたとのことだった。彼女への返信の中に書いたことの一部をそのままここに記す。
「わたしは、2月から既に在宅勤務を開始し、外出制限が発令される前からほぼ家に籠っています。買い物などで外出した後は、帰宅後すぐ服を脱いですべて洗濯、即シャワーを浴びて全身を洗い流し、持ち帰った商品も洗えるものは洗浄し、すべてできる限り消毒しています。
COVID-19に関する日本のニュースにも目を通していますが、日本語で報道されるニュースはとにかく遅くて少ない。また、英語や他言語で書かれた原稿を翻訳したものの中には、必要な情報が省かれたり、原文には無いことが書かれていたりするものもありました。世界中の国々が、国境は閉じながらも、未知のウイルスによる災難をともに乗り越えていこうという意志を共有する中、日本だけが不気味なほど暢気に別の方向へ向かっているように見えます。数値だけを見ても、日本は今後大変な状況になるのではと懸念しています。
COVID-19の厄介な点は、感染から発症まで数日~2週間かかること、そして、無症状でもウイルスを拡散することでしょう。この時間差が大きな罠です。今発症している人たちは、1~2週間前には感染していたわけです。日本ではそうした無症状感染者がまだたくさん出歩いていると思われます。
また、COVID-19は空気中やモノの表面で数時間~数日間は生存していますから、知らないうちに知らない人から感染する確率はとても高いです。自粛どころか、本当に必要な時以外は外出してはいけない、人と会ってはいけない時期でしょう。
〇〇さんもどうか自分で自分の身を守ってください。他国では、家族間の感染で全員が亡くなったケースもたくさん起きています。自分が感染しないためだけでなく、家族や周囲を感染させないために行動することが必須です。
この状況は数ヶ月では収まらないでしょう。数年かかる可能もあります。そして、おそらく以前と同じような状態には戻れないでしょう。事実を認識し、自覚すること、意志をもって思考し行動することが不可欠です。変化に適応できた人、行動できた人だけが生き残るとさえ思っています。そういう意味では、これまで起こせなかった変化を自ら起こす機会にもなるはずです。そのためにはまず生き延びる必要がありますね。」