怪奇現象が起きる建物から出て、知らない街を歩く夢

今朝方見た夢の話。

わたしは、知らない街にある大きな建築物の中にいた。その建物はかなり古い上に、複雑な歴史を経てきており、夜になるとたくさんの幽霊が現れるということだった。夕暮れが近づいてきたので、わたしは、オカルト現象に遭遇しないうちにそこを離れようと、出口へ向かった。

廊下を歩く間に、建物の気配が変化していくのがわかった。床や天井や壁には、そこかしこに赤黒い染みがじわじわと浮かび上がってきた。恐怖はまったくなかったが、それでも「早くここから出た方がいい」と感じ、わたしはもう一人の女性(友人だったかもしれない)とともに急いだ。

速やかに建物から出た後、わたしたちは大通り沿いの商店街を歩いた。そこは、日本の地方都市のようでもあり、また台湾のようでもあり、それでいて東欧の街のようでもあった。わたしたちは小さなアンティークショップに立ち寄り、所狭しと積み重なる品物を手に取りながら「次にあの建物へ行く時にはこれを持参するといいのでは」などと話していた。

それから、わたしたちは別々の場所へ向かうようだった。彼女の行き先を尋ね(すると、視点が空から見下ろす俯瞰図に変わった)、経路を教えてから別れた。上空から見たその街は海に面していて、港の近くに高層ビルが建ち並ぶ眺めは香港や上海のようでもあった。