2020-07-28 看取り日記/母の旅立ち

昨日の朝、母は自宅で静かに息を引き取った。それは、 看護士と私とで彼女の身体を綺麗にした後、ちょうど彼女の兄家族がベッドの周りに集まった時だった。彼女はモルヒネと鎮静剤によって既に昏睡状態だったが、最後の瞬間が近いことを呼吸で知らせてくれた。わたしは彼女の手を握ったまま、穏やかな旅立ちを見届けた。

そして今日無事に母の葬儀を終えて、今はようやく、やっと、久ぶりに、ゆっくり椅子に座ってコーヒーを飲むことができている。この三週間は本当に本当に大変だった。身体がすっかり草臥れきっている。

わたしは、祖母、母、わたしと、三代続けて同じ干支のほぼ同じ日(祖母だけが一日違い)に生まれたわたしたちのことを、オリオンの三姉妹だと思っている。さて、母は次にどこへ向かったのだろう。