雨

今日はなんとなく一時停止という感じの一日だった。ずっと雨が降ったりやんだりしていたし、しんとしたまま夜になった。雨の日にはあらゆる境界線があいまいになる。過去とか現在とかという時間が溶けてなくなり、ここにいながらあそこにいる感覚がより強まる。昔のことをふと思い出し、実はそれが今であり、また先のことであると気づく。時間が消えるとは、自分が消えることだ。

不意に「川を渡る」という言葉が再びやってきた。夢が現実を侵食する感触がようやく戻ってきたようだ。

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