過去の人たちと遭遇する夢と、夢でだけ時々訪れる街

昨日もまた日が暮れる前に急激に眠くなり、早々に横になってそのまま13時間ほど眠った。延々と見た夢の中で、元夫を含む過去にこの世界で出会った人々と遭遇した。今ではまったく音信不通になっている人たちだったが、夢の中では「ああ、久しぶり」とごく普通に言葉を交わしていた。感情の動きは特にはなかった。

すっかり過去になってしまった人たちが何人も夢に出てきたので、目が覚めた後に「いよいよ死ぬのかな」などと思い、ひとりで笑った。まるで、10年程前までの人生をざっと総まとめされたみたいだった。ある意味では、当時のわたしは既に死んだので、あながち間違いではない。

夢の中でだけ時々訪れる街がある。日本の地方都市の、それも郊外の風景のようでありながら、チェコの田舎にあるような教会の屋根も見える場所だ。昨日もまた、わたしはその街にいた。その辺りは駅から遠くて、バスの本数も少ない。わたしはいつも「さあ、今日はどのルートにしよう」と思いながら歩いている。

夢の中のわたしは急いではいないので、困惑も焦りもなくのんびりと歩く。時おり、地方都市によくある大型店舗の建物と看板が見える。周囲には畑や林が広がっている。交通量の多い幹線道路を外れて、畑や野原沿いを歩くことが多い。昨日は、信号待ちの間に、感じのいい老夫婦としばし立ち話をした。