物語を書きながら、物語を生きる

物語を書くことを思いながら、自分自身が物語の中の登場人物であるかのようにも感じている。創り手と創造物を同時に味わっている。物語の作者は、物語の世界とそこに生きるあらゆる存在の創造主だが、それと同時に、物語の中の存在が作者を動かすということもあるだろう。こちらとあちら、あちらとこちら、どちらから見ようがそれらはひとつだ。