今朝方見た夢の中で、わたしはまた建て替えられる前の古い実家に似た空間にいた。衣装ケースの引き出しを開けると、きちんと畳まれた母の衣類がぎっしりと詰まっていた。わたしは死んだ母が遺した衣類を整理していたようでもあった。
土間に繋がる勝手口からガレージの方を見ると、入口に紫色の厚手のコートがぶら下がっているのが見えた。少し開いたガレージの隙間からは、外で伯母と複数の女性が車の前で喋っているのが垣間見えた。
場面が変わり、わたしはレストランのような空間にいた。あるテーブルには母が座っていたが、彼女の姿は曖昧ではっきり見えなかった。わたしは別の場所で食事をするつもりだったが、母のパートナーがやってきて料理を注文しはじめたので、そこで食べることにして、隣のテーブルに着席した。
視線の先には大きな観葉植物が置かれたコーナーがあり、床の上に靴箱があるのが見えた。わたしは「ああ、そろそろあれを持っていかなければ、そういえばもうひとつ持っていく靴がある」と思っていた。まるで引越しのように、自分の持ち物をそこに残さずに、持ち出さなければならないようだった。