2020年以降次々と家族が亡くなり、大量の手続きと死後の整理に追われ続けてきた。やらなければならないことが多くて実に大変な数年間だったが、思えばわたしのネイタル火星の上をトランジット冥王星がずっと行ったり来たりしているので、この火星がリミットを超える馬鹿力を発揮して、全て乗り越えてきたのだと思う。
今週からまたわたしは日本へ向かい、まだ残っている母方・父方、両方の遺産をすべて手放すための手続きを一気に済ませる予定だ。 ちょうど逆行中のトランジット冥王星が再びネイタル火星にぴったり重なっている。 これでいよいよ本当に全部終わりにする/できるのだろう。
ヘリオセントリックには逆行はないので、冥王星は1月後半以降ずっと水瓶座を運行している。しかし、意識(ヘリオセントリック)がどれだけ先に進んでいても、この物質世界の物事はやはりジオセントリックであり、何度も逆行しては、地上における遣り残しを徹底的に終わらせるために動くしかない。ここ数年は特にそのことを実感している。
思い返せば2008年、ちょうど冥王星が山羊座に移動した頃、わたしは元夫と離婚し、一人で東京へ引っ越した。あの時には母に住所すら知らせなかった。あれから約16年の間に家族は全員亡くなった。そして、わたしは少しずつ自分を回復し、自己を何度も自ら壊しては再構築して、最後には母との間においても対等な関係を築いた。同時に、弾き飛ばされるように日本を離れてチェコへと漂着し、そのまま定住した。
物心ついた頃から取り組み続けてきた「血縁家族」という課題と重荷が、もう少しで完全に終わる。やっと真に解放される。