ノストラダムスの言う「流木」のような状態から脱するには

2019年10月3日 自由意志だとか、好きでやっていると”思って”やっていることの大半は、たまたま身を置いた物理的環境の範疇からはみ出すことなく居場所をキープするための都合のいい思いこみでしかない。外側にある環境と関係に甘んじ、外からやってくるものに機械的に(自分で”自分”だと思っているそれもまた大半が無自覚な機械性でしかない)反応しているだけでは、ノストラダムスの言う「流木のように生きる」在り方からは抜け出せない。 では、どうすれば「流木のような状態」を脱せるかといえば、意図を持って創造する=意志を内から外へ放つことだろう。既存の価値基準や、他者との交換といった外部との関係には一切依らない創造を自覚的に行うこと。それはつまり純粋な創造、創造のための創造と言えるかもしれない。一切の期待から自由な意志的創造。 今朝またこのことが腑に落ちた。「地球上のほとんどの人は自分の未来を作ることができず流木のように生きている」というノストラダムスの言葉をふたたび思い出してのことだった。 自覚的・意識的に「作家」として創造・創作していれば、物理的な条件と制限の中に留まり、他者との関係に依存しな…

宇宙人のような存在に何かを注入されて頭が大きくなってしまう夢

2019年9月24日 頭が一回りほど大きくなる夢を見た。病気や治療ではなく、何かの目的のために頭に液体のようなものを注入されていた。器具を使って私の頭に何かを注入していたのは、白か銀のボディスーツのようなものを身につけた女性で、医者ではないが科学者のようだった。 痛みも恐怖もなかったが、「頭が重くて首に負担がかかりそう」という点だけが気になって、わたしは首を両手で支えていた。頭はしばらくすると元の大きさに戻るとのことだったので、特に鏡を見たりはしなかった。その後、中途覚醒したのだが、まるで宇宙人に肉体(頭)を改造されたような気分だった。 その後はさらに夢見が激しかった。身の周りのさまざまなものが勝手に変容して意志を持った生き物になってしまうという夢も見た。鋏が大きな蟹の形をした化物になってしまったのが特に印象に残っている。わたしは木材がたくさん転がる大きな部屋にいた。共にいたパートナー(という設定の男性)は買い物に行くと言ってヘルメットをかぶって出かけていった。部屋は通りに面していて、大きな窓から見える街並みはニューヨーク(クイーンズ地区)に似ていた。通りを左へ向かうと都心部へ、…

Ivo Pogorelichリサイタル@Dvořákova Praha

ステージの上に異世界への扉が開き、ホール全体が巨大な渦に吸いこまれたかのようだった。演奏を聴きながら「彼は魔王だ」と思った。または、おそろしいほど静かな闇の中で自ら燃えつづけて輝く恒星だ。わたしはあんな音を奏でる人を他には知らない。 彼の音は底なしの静寂を突きつけ、徹底的な静止を要求する。陶酔や依存を決してゆるさない音だ。そうして、その音は聴く者を否応なしに異世界へと連れ去ってしまう。呼吸すら忘れるほど集中して聴き入らずにはいられない、そういう音と演奏だった。 第2部には空席がちらほら目に入り、私の前に座っていた男女も席に戻ってこなかった(第1部の途中で女性の表情が「無理だ」と無言で訴えていた)。あの音と演奏に耐えられない人がいるのもよくわかる。表面的に”楽しむ”ことを全くゆるさない音楽だからだ。そういう意味で、彼の音楽はきわめて厳しい。 それにしても彼の演奏は凄かった。彼が奏でる音は垂直方向と水平方向に同時に広がり、まさにそこで「音楽」が生み出されていく様が目に見えるようだった。強弱、明暗、高低、柔らかさと激しさ、長さと広がり、間合など、あらゆる細部が驚異的な精度で制御されてい…