ある女性からのメールと、それに対する返答
> 「最近、自分がわがままだと言うことを思い知らされたことがあり、直したいなと思って、誰かに話を聞いてほしいなと考えてました。Rさんは今はセラピーの活動はしていないのでしょうか?」 「わがままでいいのではないでしょうか。わがままであることを自覚していれば、そういう自分にとって相応しい関係や環境が作れるわけですから。自分がわがままであることに無自覚なまま、他者に期待したり、人や環境をコントロールしようとすれば、苦しみが生じるでしょうけれど。 どんなことにおいても、自覚的であることが重要だと思います。自覚的であるとは、自分が思っていること、自分が感じていることが、本当に自分の思考や感性なのかということに、いつも意識的であることです。世の中には、人格や役割を生きていることに無自覚で、自分ではない感情や思考に自己同一化している人がたくさんいます。そして、そういう人たちは、自分の状態を自覚していないから、他者にも無自覚に同じことを求めます。 そういう社会においては、自分で自分を自覚し、わがままな自分を引き受けて生きると、孤立するかもしれません。しかし、無理をして小さな社会の中に居場所を確保し…