犬を通して月を対象化する

松村潔氏は著書や雑記の中で月を犬にたとえている。そして、月から距離を持ち、対象化し、月を自分とは同一化しないためには、犬(や猫)を飼うのはいい方法だと書いていた。さくらとともに暮らす中で、確かにそうだと実感している。 先日読んだ『パラダイムシフト』という漫画の中に「心はインナーチャイルドですらない、心は犬や猫のように非論理的」という箇所があった。これも「月は犬」だと思えば納得だ。 わたしは毎朝さくらに起こされる。そしてすぐに朝の散歩、朝ごはん、午後の散歩、夕ご飯、夜の散歩。それらの合間に、遊び相手、ブラッシング、肉球や爪の手入れ、歯磨き、寝床やマットの掃除と洗濯、シャンプー等々、あれやこれやと、さくらの世話をしながら、同時に、ああ月なんだなと思っている。…

夢の中だけで会う懐かしい人たち

相変わらずわたしは夢の中で旅をしている。ここ数日は、乗り物に乗って移動している場面がよく記憶に残っている。バスだったり電車だったりと、乗り物はその時々で変わる。そして、わたはいつも懐かしい人とともにいる。夢の中ではわたしは彼らのことをよく知っているようだが、実際には見たこともない人たちばかりだ。…

女性ばかりの集団で旅をしている夢

このところ、女性ばかりの集団で旅をしている夢を何度も見ている。先日見た夢の中では、わたしは超高層ビルを高速エレベーターで下って地上に降り立ち、女性の集団が乗った大きなバスに乗ろうとしていた。しかし、忘れ物をしたことに気づき、バスはまだ出発しないようだったので、一人で取りに戻ることにした。…

加害者も被害者も救済者も自分

> 10歳くらいまで毎日のように叩かれて育ったんだけど(行儀が悪いなど)、そのせいなのか、子どもを叱りながら全く非合理的なことに「叩いてしまえば簡単なのに」「痛みを味わせて凝らしめてやれ」という身体の疼きを感じるんだよね。非常に深いところに埋め込まれたスイッチ。悲しいし、怖い。 — Yutaro (@yutaro_today) January 9, 2021 [https://twitter.com/yutaro_today/status/1347775868458856448?ref_src=twsrc%5Etfw] このツイートに書かれていることはよくわかる。わたしの場合、子どもはいないこともあり、それが他者へ向けられることはなかったが、この「非常に深いところに埋め込まれたスイッチ」が、自分自身に対する暴力として働いていた。思い(都合)通りにならない自分を殴って言い聞かせたい自分と、それを押しとどめる自分とに長らく分裂していた(実際にわたしは身体的にも精神的にも様々な形で自分に暴力をふるっていた)。 自分の中に根深い暴力・加害の連鎖があること、そして、それによって自分の中が分裂…

人間の基礎設定

> もっと言うと「現実を拒絶し、都合に叶った『おはなし』を反射的に生きようとする」のが人間という生き物のデフォルトだ。カサブタが傷を覆うように『おはなし』に閉じていく反応を突き破っていくためには、人としての基礎設定が壊れている(幼少期に親や家族から壊されている)必要があるのかも。 https://t.co/U0fdIoSNcu — 木葉功一 (@kibakoichi) January 10, 2021 [https://twitter.com/kibakoichi/status/1348110739999924228?ref_src=twsrc%5Etfw] ちょうど今日、このツイートに書かれていることについて話パートナーと話していた。わたしが「目の前の存在や事実を拒否し、自分(立場)にとって都合のいい思い込みや思い入れに閉じこもる人が世の中にはあまりに多い。」言ったところ、彼は、「わたしは、むしろそれが人間なのだと思っている。現実を直視し、自ら思考し、意志的に行動する人は、ごく少数だ。」と言った。 わたしは、機能不全家族の中で日常的に暴力を受けて育ったので、…

感情についての対話

今日はパートナーと感情について話した。 彼は、感情とは基本的に自分が有する思考に基づく反応であり、反応は自らで選べると語った。実際に彼は、たとえば自分の中に怒りを自覚した時には、そのエネルギーを仕事に投入するそうだ。そうすると、結果的によく集中できて、良い成果が出せるのだと言う。 彼は、そのような自らの感情の扱い方を「コントロール」と言ったが、わたしにはそれはコントロールというよりも、「自己同一化しない術」だと思えた。自らの感情を自覚している時点で、彼は感情と自分を混同していない。だから彼は、感情というエネルギーをその時々の自分にとって活かせる方向性と行動を選択することができるのだろう。 彼が、他者や出来事など、自らの外側にあるものに対して感情的になることは稀だ。そういう意味で、彼は感情的に安定している(本人は「感情が薄い」と言っていたが、そういうことではないだろう)。それは、彼の中にある自他の境界線が明確で、自己投影や自己同一化が少ないからではないかと思う。 彼はまた、どんな感情もそう長くは持続はしない、もし持続するとしたら、それは自分がその感情を掴んでいたいからだ、とも言っ…