皆既月食と満月

夢の中で皆既日食を見ていた。はじめは月だと思っていたが、外に出てみると、暗い空に浮かぶ黒い円の縁を炎のように揺れる光が包んでいた。さらに、その皆既日食の下には満月が出ていた。 外に出るために靴を履いていたら、さくらがモルモットぐらいの大きさになって走り回り、足元にすり寄ってきた。確か母もその場にいたと思うが、印象がぼやけている。母は最近何度か夢に現れている気がするが、彼女は死んでから後、夢の中で言葉を発することがない。…

感情は誰にも何処にも関係しない

何かに懐かしさを感じたり、誰かやどこかを恋しく思うときというのは、実際には、その人との関係の中やその場所で味わった自分自身の内面の状態を思い出している。感情は、他者や場所など自分の外側にあるものに属するのではなく、常に自分の中で回帰するものだ。究極的には、物理的な存在や場所は、感情・感覚を呼び起こすきっかけでしかない。このことに気づいているかいないかによって、自分と自分の外側にあるものとの関係はまったく違ったものになる。 物理的な存在や場所といった形あるものを通じて形のないものを味わい、同時に、形のないものを通して形あるものを見ている。それはまた、自分の内側と外側の絶え間ない循環でもあり、この流れこそが生きている実感なのだろうと思う。…

「そのままでは死ぬ」と言われる夢

今朝見た夢で、わたしは誰かから「そのままでは死ぬ」と言われていた。夢の中のわたしの体には自覚のない病が進行していて、治療をしなければ死ぬという意味だった。わたし自身は特に感情が動くこともなく平然と笑っていた。そこは診療所のようであり会議室のようでもある明るく広々とした空間だった。近くには母のパートナーが座っていた。もしかすると母もそこにいたかもしれない。彼はわたしに治療を受けてもらいたがっているようだったが、何も言わなかった。…

Praha-Vyšehrad railway station, June 2019

Praha-Vyšehrad railway station, June 2019 Leica R6.2 Summicron R f2/50mm Kodak Ektar 100 過去に撮影したフィルム写真を整理しながら、懐かしい場所はいつでも自分の中にあることを確認する。土地や場所が懐かしいのではなく、自分の内側の状態が懐かしいのだ。 いい写真は、そうした感覚を呼び起こす。そして、おもしろいのは、それが実際に自分が訪れたことのある場所の写真であるかどうかはさほど重要ではないということだ。…