Xで、最近父親を亡くされた方の投稿を偶々目にした。文章には、過去には何かしら確執があったものの、最後は蟠りなく見送られた様子が滲み出ていた。「(父親は)本当にいたのだろうか、きっといたのだろう」と書かれてあり、私にもその感覚はよくわかる気がした。
私もまた長い間、母との間に宿怨と葛藤を抱えながら生きてきたが、最後には関係を再構築し、納得のいく形で彼女を看取った。母がこの世を去った後、ふとした時に、「彼女は万物に還り、風になったのだな」と感じる瞬間が何度もあった。
今になって振り返ると、母も、祖父母も、母の内縁の夫も、そして父も、まるで幻を見ていたかのように感じられる。あれらはすべて夢だったのではないかという感覚。彼らは確かに実存していた。けれど同時に、私が見ていた夢でもあったのだろう。