今回のストックホルムへの旅は、夢のようだったと同時に、自分がどのような意識と“位置”で生きていくかを確認するような、示唆に富んだ時間だった。
元々、特に惹かれる19世紀末から20世紀初頭のスウェーデンの画家たちの足跡を追って出かけた旅だった。 到着早々、そのうちの一人であるネルケ公爵エウヒェン王子(Prins Eugen)が若き日にアトリエを構えていた建物の前を偶然通りがかった。数日後には彼の邸宅跡であるヴァルデマーシュウッデ(Waldemarsudde)を訪れ、彼が長年暮らし、作品を生み出し続けたその場所で、光と色を堪能し、その精神に触れた。もう一つの目的だったティールスカ・ギャレリエ(Thielska Galleriet)もまた、私にとっては宝箱のような空間で、大好きな画家たちの作品に囲まれる至福のときを過ごした。
私は、現在この地上で肉体をもって生きている存在よりも、既に他界してしまった魂たちに深い共振を覚え、励まされることが多い。今回の旅を通じ、エウヒェン王子は確実に私の導き手であり、エウヒェン・ヤンソンもまた目の前に輝く星だと確信した。そして、彼らが生きたストックホルムという土地そのものにも、「心の居所」とでも言いたくなるような説明しがたい親和性を感じている。
あの街には、きっと何度も足を運ぶことになるだろう。