絵を描くことと、自然環境への影響

絵を描くことと、自然環境への影響

季節柄か、最近は屋外制作の動画をよく見かける。中には、絵の具をそのまま地面や海に垂れ流している作家もいて、作品の良し悪し以前に、環境への配慮の方が気になってしまう。ある作家は、コメント欄に投げかけられた質問に対し「生分解性絵の具を使用している」と書いてはいたけれど。

パステルよりも携帯性が高そうだと思って始めた水彩画で、まず直面したのは、筆を洗った水の処理方法だった。現在は描く絵が小さく、水の量も少ないため、使用後の水を一晩から一日置いて絵の具の成分を沈殿させ、上澄みを除いた残りを使用済のキッチンタオルや古布に吸わせて可燃ごみとして廃棄している。

そういえば、水彩絵具に目を向けたそもそものきっかけは、屋外で絵を描くにあたって、重金属顔料を含むパステルの粉を自然環境の中にまき散らしたくないなと思ったことだった。3年とちょっとパステルで絵を描いてきて、画材の特性にも少しは慣れたのか、最近は粉もあまり飛び散らなくなり、指を拭くキッチンタオル等の使用量も随分と減った。とはいえ、風も吹いている屋外では、パステルの粉が完全に飛び散らないようにするのは不可能だ。

生きて存在している限り、環境への影響と負担は生じさせてしまうけれど(実際に私は飛行機で旅をするたびに心が痛む)、せめて絵を描き続けるにあたっては、少しでも環境保護に結び付く対策があるなら実行していきたい。